力み抜けたら、出た!! 150キロ−小山伸一郎
             <99年6月5日付け「北陸中日新聞」
              ステップアップ−竜ファーム情報より引用>


 ブルペンで投げていると、自分の名前を告げられるのが待ち遠しかった。
3年目の小山は、ファームの抑えを経験して、ようやく速球に自信が持てる
ようになった。

  小山   「出番よ早く来い、早く来い、と思った。今、毎日が楽しい。
        よくここまでたどりついた」
  中野   「お前、いい球投げるようになったなあ」
  仁村徹監督「(抑え起用は)先発させても、力を抜くことができない。ち
        ょっとしたことでリズムを崩し、大量点を許していた。集
        中力が続かない。短いイニングなら、気持ちと体のペース
        配分ができる。先発に育てるための1つの課程」

 この2年間は、速球の片りんさえも見せられなかった。

  小山   「上から角度よく投げようという意識が強すぎた。フォーム
        が窮屈になって、球がおじぎした」

 今春のキャンプでは、フォームがバラバラになっていた。バランスをよく
するため、横手投げにもしてみたが結局、一番投げやすいスリークオーター
に落ち着いたという。

  水谷コーチ「球速よりも制球への意識を優先させた。腕を下げたら、コ
        ントロールがよくなった。力が抜けた分、球威も増してき
        た。阿久比球場では150キロをマーク。コンスタントに140
        キロが出る。今は切れのいい球を、いかに多く投げさせる
        か」

 1日の近鉄戦(藤井寺)では、初完封勝利。被安打3、4四死球だった。最
高球速は150キロ。相手打線を力でねじ伏せた。

 1軍で先発ローテーションに入ることを、最終目標に持っている。しかし、
その前に、乗り越えなくてはならない壁が、まだいくつも待ち構えている。

  水谷コーチ「サインプレー1つをとっても、練習ではできるが実戦では
        反応が一呼吸ずれる。それができないようでは、まだまだ」
  今中   「ストレートに力がある。ダイナミックさが持ち味。長所を
        伸ばすことが1軍への近道」
  小山   「自分にはスピードボールがある。昨年まではどうしたら1
        軍に上がれるか、と考えることが多かったが、今は結果を
        残すことだけ」


選手の話題
'99秋 季C '99シーズン
ショーゴー ショーゴー
小 山 小 山
益 田 矢 口
小笠原 清 水

試合結果 1999年ハイサイ 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ
打撃成績 1999年ハイサイ 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ
投手成績 1999年ハイサイ 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ


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