「腰で打つ」感覚つかみたい−ショーゴー
             <99年5月7日付け「北陸中日新聞」
              ステップアップ−竜ファーム情報より引用>


 下半身への意識が、頭の中の大半を占める。いかに、上体の力を抜くか。
2年目のショーゴーが、壁に立ち向かっている。

 スイングの強さとパワー。素質はある。今季、ウエスタンリーグでも、好
調を維持。開幕戦ではチーム1号も放った。

  ショーゴー「いい感じで打てている」
  仁村徹監督「1軍? まだまだやることがいっぱいある」
  石井コーチ「感覚というのが分かっていない。自分の間で打つための感
        覚が身に付かないうちは、1軍で通用しない」

 巨人の清原と高橋の打撃を例に挙げた。

  石井コーチ「打ちたい、という思いが強すぎるのが清原。無駄な力が入
        りすぎるから、上体が突っ込んでしまう。高橋は対照的だ。
        力みなく、しっかり球をひきつけて、小気味のいい腰の回
        転で球を飛ばす」

 今のショーゴーは、清原と同じ。打ちたいという意識が、上体を投手方向
へと誘惑する。スイングスピードが鈍り、インパクトまでの軌道も遠回りす
る。

  石井コーチ「飛ばそう、という気持ちに惑わされている。
        下半身の動きを意識づけ、上体の力みを抜くこと」

 入団2年目。ルーキーの沖縄キャンプではいきなり1軍に合流した。鋭い
振りは、首脳陣の目を引きつけた。しかし、体はまだアマチュア。腰を痛め、
昨年は前半をほとんど体づくりに費やした。

  ショーゴー「1軍には早く上がってみたい。しかし、打撃だけではなく、
        守備、走塁でも覚えなくてはならないことが多すぎる」
  星野監督 「英才教育して、とにかく育てたい選手」

 長距離打者ほど、感覚に頼る部分が大きい。自分のスイングを固めていく
のは、納得のいく打球を放ったときの微妙な体の感触の蓄積だろう。山崎、
井上は、ショーゴーと同じ壁を乗り越えるのに随分時間を費やした。今季、
打撃好調の井上は言う。

  井上   「力を抜くというのは、頭で分かっていても、なかなかでき
        ないこと」

 固め打ちの後は無安打と、打撃に波があるのは、まだ打つ形が安定してい
ない証拠。

  ショーゴー「勉強することが山ほどある」


選手の話題
'99秋 季C '99シーズン
ショーゴー ショーゴー
小 山 小 山
益 田 矢 口
小笠原 清 水

試合結果 1999年ハイサイ 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ
打撃成績 1999年ハイサイ 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ
投手成績 1999年ハイサイ 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ


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