08/06/10 ナゴヤ  阪神8回戦(対阪神5勝3敗)

◎清水昭6回4安打3失点(自責0)◎

 
阪  神
中  日

[勝 投]玉 置  (22試合3勝1敗1セ)
[セーブ]能 見  (6試合3勝1敗1セ)
[敗 投]菊 地  (22試合0勝1敗1セ)

 
阪  神
中  日

 打率長打率出塁率
二   沢 井 .287 .374 .344
遊   岩 崎 .150 .250 .209
中   上 田 .238 .262 .319
  打一  柳 田 .238 .298 .333
一   福 田 .324 .412 .378
  中   普久原 - - -
右   堂上剛 .226 .346 .302
左   中村一 .271 .438 .300
三   堂上直 .213 .400 .268
捕   田 中 .267 .314 .337
投   清水昭 .091 .091 .167
  打    谷  .222 .333 .300
  投   菊 地 .000 .000 .000
  投   山 内 .000 .000 .000
  打   西 川 .139 .278 .279
  投   高江洲 - - -
30 .247 .373 .319
 打率長打率出塁率

  防御率 三振率
清水昭 91 24 3.51 4.21
菊 地 25 1.85 7.03
山 内 20 2.45 9.82
高江洲 13 4.26 5.68

【失策】岩崎、菊地

《相手投手》杉山(3回)−若竹(2回2/3)−オヘイダ(1/3回)
      −筒井(1回0/3)−玉置(1回)−能見(1回)

D4番一塁・福田

  今季、捕手から内野手に転向したプロ2年目の福田がプロ初となる「4番
 ・一塁手」でスタメン出場。4打数1安打だったが、未来の右の大砲候補が
 新たな一歩をしるした。

  高校通算49発のスラッガー・福田が、プロ入り初となる4番の重責にも負
 けず、第1打席でいきなり結果を出した。 阪神・杉山の内角142キロの直球
 をバットを折られながらも左前へ。持ち前のパワーを証明する“4番初打席
 安打”だ。

   福田   「(4番は)初めてだったんで意識しないようにしてたけど、
         意識してしまいました」

 この後の3打席凡退には苦笑いを浮かべながらも

   福田   「バットも振れているし、ストレート待ちで変化球がきても、
         少しタイミングを遅らせてうまく対応できた。追い込まれ
         てからも簡単に三振しなくなりました」

 と、最近の好調さを自己分析。自信ものぞかせた。この4番起用について

   高柳コーチ「最近調子がいいし、長打力があるのが魅力。右の大砲を育
         てる意味で経験も積ませたいし、今後も4番はあるよ」

 福田が持ち前の打力に磨きをかけて、1軍への道を切り開いていく。

◆谷、遊撃争い名乗り

  記念すべきプロ1号は少ないチャンスから飛び出した。8日、静岡・掛川
 で行われた巨人との2軍交流戦。代打で決勝本塁打を放ったのは日立製作所
 から入団したルーキー・谷だった。

  谷は「まぐれです」と話した。たとえ「まぐれ」でも、打った相手も先発
 ローテ経験がある金刃。しかも決勝アーチ。価値ある一発だった。

  パンチ力のある打撃は魅力十分。 ただ、残念なことに存分に発揮できる
 “場所”がない。

   谷    「出場機会が少ないということは力が足りないということ。
         それが自分の現実だと受け止めています」

 現状、2軍での主な居場所はベンチだ。

  遊撃手の谷にはライバルが多い。2軍ではレギュラー格の岩崎らショート
 を守れる選手が複数いる。ここまで谷の出場試合数は20。先発出場は4試合
 のみ。27打数6安打の打率2割2分2厘。

  プロの世界に移って約半年。打撃面で「成長」と言い切れる結果はまだ出
 てない。他方、「自信がついた」と胸を張るのが守備。特に捕球だ。

   谷    「守備でも打撃と同じように“間(ま)”が必要だと分かった。
         今までの自分はずっと同じリズムで打球を捕りにいってい
         た。間が取れるようになってからは、捕る寸前にボールを
         長く見られる感覚があります」

  鳴門工と日立製作所でのアマ時代、谷は投手と野手の転向を繰り返してき
 た。本腰を入れての遊撃経験は浅い。

   谷    「社会人でショートとして2年間やってきたけど、プロに入
         っての半年間の方がずっとうまくなったと思う」

 ここまで2軍戦で失策は1個だけ。確かに守備は安定している。

   谷    「キャンプからたくさんノックを受けてきたけど、それだけ
         受けたということは、それだけノックを打ってくれた方が
         いるということ。結果を出して返したい」

 ポスト井端と期待されて入団して半年。出場チャンスは少なくても、着実に
 地力をつけている。

                 【6月11日付け中日スポーツより引用】