09/06/25 ナゴヤ  ソフトバンク15回戦(対ソフトバンク9勝5敗1分)

◎チェン4回1失点、中田5回無失点◎

 
ソフトB
中  日

[本塁打]荒 金6号(4回1点チェン)
[勝 投]中 田  (9試合3勝3敗)
[敗 投]新 垣  (3試合2勝1敗)

 
ソフトB 10
中  日 10 13

 打率長打率出塁率
遊   岩崎達 .209 .269 .303
二   岩崎恭 .306 .408 .386
中   野 本 .250 .350 .375
一   新 井 .287 .492 .417
右   井 上 .140 .180 .271
  三   堂上直 .179 .286 .233
左   中村一 .291 .358 .322
三   福 田 .337 .547 .376
  捕   小 川 .083 .208 .179
  打右  小林高 .364 .364 .417
捕   小 田 .250 .250 .323
  打右  堂上剛 .311 .444 .340
  打   加 藤 .000 .000 .120
  捕   田 中 .091 .136 .091
投   チェン - - -
  打   柳 田 .272 .404 .349
  投   中 田 .000 .000 .000
34 10 .262 .375 .328
 打率長打率出塁率

  防御率 三振率
チェン 46 13 2.25 9.00
中 田 73 17 3.67 7.71

《相手投手》新垣(4回1/3)−甲藤(2/3回)−大場(1回)
      −高橋秀(1回)−三瀬(1回)

D先発・チェン

  左肩を痛め、戦線離脱しているチェンが先発。故障後初の実戦ながら4イ
 ニングを1失点と好投し、7月3日からの巨人3連戦(ナゴヤドーム)で先発
 に戻ることが濃厚になった。

  明らかに次元が違う。 最速149キロのチェンの剛球がバットを次々とへし
 折る。キレのあるスライダーは空振りの山を築く。4イニングを2安打無四
 球。毎回の4三振を奪い、荒金のソロ本塁打による1失点に抑えた。2軍の
 打者をほぼ完ぺきに牛耳り、左肩痛の不安をきれいに一掃した。

   チェン  「全力で投げても全然平気でした。ストレートも変化球も悪
         くない。100%と言ってもおかしくない」

 最高の手応えに、チェンの笑い声がはじけた。

  約1カ月ぶりの実戦だった。5月30日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で
 は4回途中で突然の降板。左肩の違和感が理由だった。その後は2軍で地道
 なリハビリ。早く1軍へ戻りたい。一方で、

   チェン  「『また痛みが出たらどうしよう』という不安があった」

 葛藤の中で復帰へのステップを重ねてきた。

  ようやくたどり着いた実戦マウンド。投球回数は当初予定していた3イニ
 ングを上回った。

   チェン  「球数が少なかったですから。もう1イニングと言わず、も
         っと投げられました」

 ブランクも疲労もまるで関係なし。“満点回答”で試運転を終えた。

  これで先発復帰への道は大きく開けた。

   小林コーチ「もう支障はない。あとは1軍のローテーションの問題だ」

 現在の陣容では30日からの6連戦で先発の頭数が足りなくなる。6連戦最終
 日の7月5日は相性抜群の巨人戦。チェン復活の格好のタイミングとみられ
 る。

   チェン  「開幕時と同じように抑えたい。自分の仕事をしっかりしま
         す」

 防御率1.53を誇る左腕が待望のカムバック。7月反攻の準備は整った。

D2番手・中田

  不調で2軍落ちしている中田も2番手で5イニングを無失点、早期の1軍
 復帰を猛アピールした。

  中田はモデルチェンジを果たしつつある。5イニングを無四球で無失点。
 前回の阪神戦(18日・鳴尾浜)でも8イニングを無四球で投げ終えており、こ
 れで2試合連続。制球難に苦しむ“暴れ馬”の面影は消えかけている。

  2軍での再調整は約3カ月に及ぼうとしている。その間、投げ込みとフォ
 ームチェックを何度も重ねた。

   中田   「投げ方にズレがあったけど、修正してだんだんよくなって
         きた。下半身をしっかり使えるようになってきた」

  この日のストレートの最速は149キロ。 従来の球威はそのままに、制球力
 は飛躍的にアップした。

   中田   「すぐ1軍に呼ばれても結果を出せるように準備したい。上
         で結果を残さないと納得できるシーズンにならない」

 確かな自信を得て、中田は昇格のときを待っている。

D6番左翼・中村一

  中村一が5打数3安打1打点の活躍。6月に入り14試合で48打数19安打の
 打率3割9分6厘、9打点と好調ぶりを持続している。

   中村一  「5月は毎日打撃フォームが変わってたけど、6月に入って
         からちょっとだけ感じがつかめてきました。それが結果に
         つながっていると思います」

D7番代打→右翼・小林高

  新人の育成選手、小林高がプロ入り初打点を挙げた。8回1死二、三塁に
 代打で登場、左腕三瀬の141キロの直球を左前に適時打した。

   小林高  「迷わずに思いっきり振り抜けました。自分の持ち味である
         積極的な打撃ができて、初打点を挙げられたのでうれしい
         です」

 6月初旬に腰を痛めて別メニュー調整を続けていたが、復帰初戦で幸先のい
 い再スタートを切った。

D8番代打→右翼・堂上剛

  5月初旬に右肩を痛めて別メニュー調整を続けていた堂上剛が6回2死一
 塁の場面に代打で登場、約2カ月ぶりに実戦復帰した。結果は左飛に倒れた
 が

   堂上剛  「復帰、即一発をかましたかったけど、140キロ台中盤の球
         も見えていたので感じは良かった。これから頑張ります」

◆佐藤充、手術後初ブルペン

  5月に左ひざ半月板損傷の手術を受けて、リハビリを続けていた佐藤充が、
 手術後初めてブルペン入りし、捕手を立たせて10球、座らせて10球の計20球
 の投球練習を行った。

   佐藤充  「ちょっとフォームのバランスを崩したりしたけど、(ブル
         ペンの)傾斜を使って投げても、ひざに問題はなかった」

 順調な回復ぶりに笑顔を見せていた。

                 【6月26日付け中日スポーツより引用】