08/07/01 雁の巣  ソフトバンク11回戦(対ソフトバンク2勝8敗1分)

◎佐藤充9被安打も2試合連続完封◎

 
中  日
ソフトB

[本塁打]藤 井3号(8回1点山村)
[勝 投]佐藤充  (11試合6勝3敗)
[敗 投]岩 崎  (8試合2勝2敗)

 
中  日
ソフトB

 打率長打率出塁率
右中  藤 井 .304 .587 .347
二   森 岡 .228 .316 .308
遊   井 端 .500 .500 .500
  遊    谷  .311 .511 .347
中   森 野 .333 .333 .333
  走右  普久原 .000 .000 .000
指   堂上剛 .234 .351 .294
一   柳 田 .245 .343 .330
左   中村一 .229 .386 .260
三   堂上直 .192 .343 .250
捕   田 中 .260 .302 .343
35 .238 .359 .307
 打率長打率出塁率

  防御率 三振率
佐藤充 128 36 2.24 5.19

《相手投手》岩崎(7回)−山村(1回)−陽耀勲(1回)

D先発・佐藤充

  佐藤充が2試合連続となる完封勝利を収めた。9安打を打たれたものの、
 四球は1個だけ、6奪三振とねじ伏せた。

   佐藤充  「決め球が甘かった。決めたいところで決められればもっと
         投球は楽になる。調子を崩さないまま、そのあたりを詰め
         ていきたいです」

 内容は満足していなかったが、結果は完ぺきだった。 これで6勝、防御率
 2.24、3完封とウエスタン・リーグの投手部門3冠。 さらに76イニング1/3
 の投球回数、被安打67もリーグトップ。“変則”5冠となっている。

D1番右翼→中堅・藤井

  ファーム落ちした藤井が気迫の一発を放った。8回に先頭打者として、ソ
 フトバンク・山村の初球の速球をジャストミート。左翼席へ運ぶソロ本塁打
 を放った。

   藤井   「認めてもらえるようにしっかり力をつけたいです」

 1軍に上がった李と入れ替わりで前日(6月30日)に出場選手登録抹消。2軍
 合流初戦から本塁打を含む2安打と結果を出した。誰もが認める地力をつけ
 て、1軍再昇格をアピールする。

D3番遊撃・井端
D4番中堅・森野

  故障のため2軍で調整している井端と森野が先発出場した。左太もも痛の
 井端は「3番・遊撃手」で2打数1安打、左ふくらはぎ肉離れで5月半ばか
 ら戦列を離れている森野は「4番・中堅手」で3打数1安打。いずれも途中
 交代したが、体調面での問題は生じず、1軍復帰への確かな手応えを得た。

  スムーズにゲームに入っていた。6月15日以来、16日ぶり実戦。その第1
 打席、井端は初球に反応した。

   井端   「違和感はまったくなかった。野球のことに関しては問題な
         いです」

 結果は二ゴロだったが、プレーはブランクを感じさせない。4回の第2打席
 ではカウント2−2からスライダーを左前へ。いとも簡単に“復帰安打”を
 放った。

  森野が続いた。遊ゴロ、右飛で2打席凡退した後、7回は先頭打者として
 カウント0−1から速球を左前に転がした。

   森野   「形が自分の中では満足できないです」

 自分なりのチェックポイントを持つものの、技ありのヒットだった。

  守備では、井端は遊ゴロを1つ簡単にさばいた。森野は前方へのダッシュ
 を見せた好捕を含め、3つの中飛をキャッチ。

   森野   「ちょっと動きが重たいですね。もうちょっとスッキリ動け
         るようにならないと」

 森野は課題を口にしたが、こちらは5月14日以来実に48日ぶりとなる実戦。
 完ぺきではなくても、難なく生きた打球に反応した。

  井端は4回裏の守備までで、森野は7回の安打で代走を送られ、交代。試
 運転を終え、見えてきたのは自分なりの復帰への“合格ライン”だ。

   井端   「まだ自分で意識しながら動いているところがある。意識し
         て抑えているところが。無意識で動けるようになればいい」

  森野は痛めていた左ふくらはぎの異常はなかった。

   森野   「もう少し(試合に)出れば何とかなるかなと思います」

  井端は2日以降の実戦参加で、森野はまず指名打者で出場というのが当初
 のプランだった。ところが、予定は変更され、両選手とも、その感触は良好。
 2人そろって今週中に復帰できる可能性が大きくなってきた。

                 【7月2日付け中日スポーツより引用】