09/08/30 ナゴヤ  阪神21回戦(対阪神8勝9敗4分)

◎代打・中村公 同点タイムリー◎

 
阪  神
中  日

[本塁打]野原祐3号(4回1点岩田)

 
阪  神
中  日

 打率長打率出塁率
二   西 川 .202 .307 .300
左   中 川 .268 .350 .345
右   野 本 .248 .289 .374
一   新 井 .291 .479 .415
遊   デラロ .242 .474 .287
中   中村一 .309 .372 .339
三   堂上直 .264 .424 .333
捕   小 川 .125 .219 .194
  打   福 田 .306 .545 .336
  捕   清水将 .176 .235 .263
  打   井 上 .200 .313 .330
  走   岩崎恭 .286 .365 .356
投   岩 田 - - -
  投   伊 藤 - - -
  打   加 藤 .080 .080 .179
  投   長 峰 .000 .000 .000
  打   堂上剛 .282 .427 .342
  投   金 剛 - - -
  打   中村公 .292 .385 .378
35 .269 .393 .343
 打率長打率出塁率

  防御率 三振率
岩 田 80 18 7.34 6.46
伊 藤 20 1.80 5.40
長 峰 26 1.94 7.13
金 剛 24 3.05 8.92

《相手投手》福原(6回)−渡辺(1回)−桟原(1回)−久保田(1回)

D9番代打・中村公

  阪神との首位攻防第3ラウンドに3−3で引き分けた。この3連戦は1勝
 1敗1分けで、ゲーム差は0.5でピタリと追走。 試合は中村公が9回に代打
 で登場し、左前へ同点適時打を放ちチームを敗戦の危機から救った。

  意地の一振りで阪神のマジック点灯を阻止した。1点を追う土壇場の9回
 1死一、二塁。代打で登場した中村公が、久保田の投じた5球目の内角低め
 真っすぐを振り抜く。バットを真っ二つに折られながらも、打球は三遊間を
 抜けていった。

   中村公  「後ろにつなげることを考えていた。いい結果になってよか
         ったし、大事なところで1本出てよかった」

 と安堵の表情を見せた。

  この首位攻防3連戦。1、2戦は3番でスタメン起用されながらも2試合
 連続の無安打。3戦目はベンチスタートとなったが、この日は起用に見事応
 えてみせた。

   辻2軍監督「最近打撃の状態はよくなかったけど、(初球は)真っすぐを
         待っていてフォークをファウル。初球から積極的だったし、
         (適時打は)詰まっていたけどよく打った。これをきっかけ
         にしてほしい」
   中村公  「チームが阪神と競っているこういう状況だし、チーム内の
         競争も激しい。使ってもらったときに精いっぱいやって、
         ファームで結果を残して、もう1回(1軍に)呼んでもらえ
         るようにやっていきたい」

  今季1軍では5月15日の横浜戦でサヨナラ勝ちにつながる犠打を決めてい
 るが、出場はまだ4試合。7月初旬には次男・海翔(かいと)君が誕生し責任
 感が増した。自身、そして家族のために1軍再昇格に向けてアピールを続け
 ていく。

D9番代打・堂上剛

  右肩を痛め戦列を離れていた堂上剛が実戦復帰。7回1死から代打で登場
 し、四球を選んで出塁した。16日のオリックス戦(ナゴヤドーム)以来2週間
 ぶりの出場に

   堂上剛  「もう大丈夫です。スタメンで出られるように、しっかりや
         っていきたい」

D先発・岩田

  岩田がプロ入り2試合目の先発。4イニングを投げ1本塁打を含む4安打
 3失点。5月10日のソフトバンク戦以来約3カ月半ぶりとなる久々の先発起
 用に

   小林コーチ「(2回)2死から四球を出して失点につながったのはよくな
         いけど、不運(味方のお見合いによる二塁打)もあったから。
         まずまずの投球だったと思う」

D2番手・伊藤

  伊藤が5回から2番手で登板。1イニングを投げ無安打1四球無失点と好
 投。 また2死から庄田に四球を与えた6球目に、147キロの自己最速を更新
 する148キロをマークした。

  2死一塁から盗塁を許して得点圏に走者を置いても動じない。4番・バル
 ディリスには真っ向勝負。 フルカウントから146キロの真っすぐで左飛に打
 ち取り、要所でしっかりと抑えた。

   伊藤   「緊迫した試合で投げて0点に抑えられたので次につながり
         ます」

 と手応えを口にした。

  前回登板した28日の首位攻防初戦では、コントロールミスもありプロ初失
 点を許した。この日は前回の反省を踏まえ、キャッチャーの要求通りに投げ
 ることをテーマにマウンドに上がったという。

   伊藤   「きょうはバランスがよかった。バランスを意識していけば
         球速は自然と出ると思う。これからもそれを意識してやっ
         ていきたい」

 愛知県稲沢市出身の期待の新人右腕は、登板ごとに成長している。

                 【8月31日付け中日スポーツより引用】