10/07/02 ナゴヤ  広島12回戦(対広島6勝6敗)

◎赤坂5回5安打1失点◎

 
広  島
中  日

[勝 投]宮 崎  (17試合2勝0敗)
[セーブ]武 内  (22試合1勝0敗14セ)
[敗 投]金 剛  (21試合0勝3敗10セ)

 
広  島
中  日

 打率長打率出塁率
右   藤 井 .295 .359 .360
中   大 島 .100 .100 .208
  投   三 瀬 - - -
  一   中田亮 .218 .345 .241
左   小 池 .308 .385 .308
  打左  中 村 .265 .350 .317
一   福 田 .305 .450 .324
  投   高 島 .250 .250 .400
  投   小林正 - - -
  投   金 剛 - - -
三   柳 田 .294 .373 .384
  打三  西 川 .340 .383 .466
遊    谷  .288 .472 .328
二   岩崎恭 .251 .318 .371
捕   前 田 .188 .232 .305
  打   松井雅 .176 .412 .222
投   赤 坂 .250 .250 .333
  打   沢 井 .296 .337 .364
  投   矢 地 - - -
  投   河 原 - - -
  打中  中 川 .316 .516 .363
27 .270 .371 .335
 打率長打率出塁率

  防御率 三振率
赤 坂 72 20 5.46 6.37
矢 地 15 1.80 4.95
河 原 16 5.19 7.27
三 瀬 19 0.00 9.00
高 島  1/3 14 2.45 6.92
小林正  1/3 5.87 4.70
金 剛  1/3 24 3.22 10.48

《相手投手》伊東(3回)−森(2回)−川口(2回)−宮崎(1回)−武内(1回)

広  島  
遊  安 部(赤坂)
二ゴ
  三振  二ゴ    (三瀬)
三ゴ
四球  
中   丸 中安  一ゴ  中3    三振左2  
一三 田 中四球  二ゴ    (矢地)
三ゴ
        
 左  鈴 木              一ゴ    
 投  宮 崎                    
 打  上 村                四球  
 投  武 内                    
捕  会 沢左安    三振  一直    (高島)
右飛
中飛
左  フィオ左飛    右安  三振        
 投  川 口                    
 三  申成鉉                四球  
二一 中 谷一ゴ    右安    (河原)
中飛
  四球  
三  堂 林  三振  遊飛            
 投   森                     
 三左二松 本            右安  (小林正)
二ゴ
  
右  鞘 師  遊飛  一邪    三振  右安  
投  伊 東  二ゴ                
 二  庄 司        左飛  遊飛      
 打左 井 生                (金剛)
中安
  
中  日  
右  藤 井(伊東)
遊安
三振    一ゴ  三ゴ      
中  大 島四球  四球  中安  三振      
 投  三 瀬                    
 一  中田亮                    
左  小 池一犠  遊ゴ  中安          
 打左 中 村              (宮崎)
右邪
    
一  福 田中2  右犠  四球    三振    
 投  高 島                    
 投  小林正                    
 投  金 剛                    
三  柳 田中飛  三ゴ  左飛          
 打三 西 川              投ゴ    
遊   谷   中安  (森)
右飛
  (川口)
二ゴ
    (武内)
右邪
  
二  岩崎恭  一犠  中飛  三ゴ    一ゴ  
捕  前 田  四球  左飛  左飛        
 打  松井雅                三振  
投  赤 坂  左犠                
 打  沢 井        中安          
 投  矢 地                    
 投  河 原                    
 打中 中 川            三振      
    (  )内は対戦投手、[  ]は失策出塁

D先発・赤坂

  赤坂が4月の腰の故障から復帰後3戦目となる先発で、5イニングを投げ
 5安打、3奪三振、1四球、1失点の好投をみせた。

  わずかだが、明るい光が差し込んだ。赤坂がプロ入り後、常に微調整を重
 ねていた投球フォームで「ほんのちょっと」(赤坂)ながらも、次につながる
 確かな手応えをつかんだ。

   赤坂   「(このフォームで)何とかなるんじゃないかという手応えが、
         ほんのちょっとだけ見えた。次回以降も今回の感じで投げ
         られるようにしていきたい」

  試行錯誤を繰り返していた投球フォームで、3年目にしてようやく得た感
 覚に、赤坂の表情が自然とほころんだ。きっかけは小林投手コーチの助言だ
 った。腰の故障から復帰後初先発した5月29日の広島戦(マツダ)の2日前に、
 軸足の右足にしっかり体重を乗せ、左足をすり足気味にステップすることと、
 テークバックを小さくするよう指導された。それが赤坂にマッチした。

   赤坂   「まだ、完全にフォームが固まったわけじゃないけど、だい
         ぶしっくりくるようになりました」

 球速は若干落ちたが、その分制球がよくなり投球が安定した。

   小林コーチ「日々の努力と姿勢が、5回1失点という結果につながった。
         創意工夫が少しずつ実を結び始めた感じ。これからも下地
         の部分をしっかりとつくっていってほしい」

 この日の投球を評価し、今後へ期待を寄せた。

   赤坂   「監督、コーチから信頼されるようにしていきたい」

 赤坂がほんのちょっと芽生えた自信を胸に、前を見据えた。

D2番中堅・大島

  右ひざに死球を受けて6月20日に出場選手登録を抹消された大島が、復帰
 後4試合目のスタメン出場で初盗塁を記録するなど、2打数1安打1打点と
 回復ぶりをアピールした。

   大島   「だいぶ(右ひざの)状態はよくなった。走ることがまだ万全
         ではないので、しっかり状態を戻していきたい。もうちょ
         っとですね」

D4番一塁・福田

  2打数1安打3打点

   福田   「(腰を痛めて6月16日に復帰後)試合で使ってもらえている
         ので、試合感覚は戻りました。調子も上がってきています」

◆マサきょう背水登板

  200勝左腕が背水の先発マウンドに登る。相次ぐ故障で今季一度も1軍で
 投げていない山本昌が、3日のウエスタン・リーグの広島戦(ナゴヤ球場)で
 約3週間ぶりに実戦復帰する見通しとなった。前回登板のオリックス戦(6
 月13日・ナゴヤ球場)では「1球」で左足首に異常を訴えて降板。同じ失敗
 を繰り返せば「引退」の2文字もちらつきかねないだけに、予定の1イニン
 グをしっかり抑えて健在を示したい。

  登板を翌日に控えた2日、ブルペンでは山本昌の投げるボールが高々とミ
 ット音を響かせた。変化球を交えて50球。

   山本昌  「もう痛みはない。ここまでいろいろありすぎた。調子を上
         げていかないといけない」

 引き締まった表情で汗をぬぐった。

  春先から左肩肩甲骨付近の張り、さらに左足首の故障とアクシデントに見
 舞われてきた。これ以上の停滞は今季中の復帰を難しくする。

   山本昌  「あんなこと(1球での降板)があったから、慎重にやってい
         かないと」

 と前置きしたうえで、

   山本昌  「結果を残したい。(1軍へ上がるには)2回くらいは長いイ
         ニングでしっかり抑えないといけない」

  3日の登板をクリアすれば、次は9日からのソフトバンク3連戦(雁の巣)
 で5イニング程度を投げる予定。故障なく順調に調整を進めれば、7月中の
 1軍復帰も現実妹を帯びてくる。

   山本昌  「まあ、頑張りますよ」

 44歳はまだまだ燃え尽きてはいない。

                 【7月3日付け中日スポーツより引用】