08/06/25 鳴尾浜  阪神11回戦(対阪神6勝5敗)

◎川井6回7安打2失点◎

 
中  日
阪  神

[本塁打]西 川2号(7回1点阿部)
[勝 投]阿 部  (2試合2勝0敗)
[セーブ]能 見  (9試合3勝1敗3セ)
[敗 投]中 里  (3試合0勝1敗)

 
中  日
阪  神

 打率長打率出塁率
二   沢 井 .254 .341 .327
遊   岩 崎 .179 .274 .243
中   藤 井 .333 .611 .385
一   新 井 .296 .504 .403
右   堂上剛 .239 .352 .303
  走    谷  .302 .488 .340
左   平 田 .235 .365 .308
捕   谷 繁 .250 .250 .400
  捕   前 田 .206 .382 .206
三   柳 田 .226 .290 .321
投   川 井 .100 .100 .100
  打   西 川 .159 .341 .269
  投   中 里 - - -
31 .240 .362 .309
 打率長打率出塁率

  防御率 三振率
川 井 93 27 1.91 4.91
中 里 23 5.40 5.40

【失策】柳田2

《相手投手》杉山(6回)−阿部(2回)−能見(1回)

D先発・川井

  竜の“ジョーカー”になりうる左腕がかろうじて結果を残した。川井が6
 イニング2失点。内容に不満が残るものの交流戦明けの6連戦でのローテー
 ション入りをアピールした。

  川井の持ち味は、カット気味に動くストレートだ。右打者は詰まり、左打
 者はバットの先端に当たるか空振りとなる。今日は、そのボールが思うよう
 に動かなかった。1死一塁から狩野に内角ストレートを中前打。この球は変
 化しなかった。1死一、三塁から今岡を内角ストレートで三ゴロ併殺。この
 球は動いたので詰まった。被安打7本のうち、5本はストレートが動かず打
 たれた。

   川井   「今日は緩いカーブも多投し、緩急の練習をした。しかし、
         基本となる真っスラがうまく変化しなかった。すべての球
         のコントロールがなかった」

 特に追い込んでから厳しいコースに投げれていない。

   高橋コーチ「1軍に上がったころのようなコントロールを身に付けてほ
         しい」

 1軍の先発投手が不足している。今がチャンスだ。基本となる真っスラのコ
 ントロールを付けて結果を出すことだ。

D7番捕手・谷繁

  前日より少し長くなった出場時間が回復を示す何よりの証しだ。24日の試
 合より1打席多い3度バッターボックスに立ち、1イニング増の6回までマ
 スクをかぶった谷繁に、左わき腹痛の不安はほとんど消えていた。

   谷繁   「状態が良かったら長くしてみようと思っていたんだ」

 と回復の手応えに自然と表情も緩む。

  遊ゴロ、遊飛、遊ゴロで3打数無安打に終わったものの、結果は最初から
 度外視している。肝心なのは「野球ができる体」かどうかを確認すること。
 その意味では、24、25日の2軍戦が十分な“試運転”になった。

  唯一の気掛かりは、この日も大和と山田に走られ、2日間で3つの盗塁を
 許したこと。しかし

   谷繁   「(送球は)問題ない。大丈夫。試合ができる感触はつかめた
         し、いつ1軍に呼ばれてもいい状態になったと思っている」

 憤重な姿勢を保っていた1軍復帰に、自信を持って自らOKを出した。

  谷繁は26日にも1軍に合流する予定。最終的に横浜戦で復帰するかどうか
 は首脳陣の判断に委ねられるが、シーズン仕切り直しのスタートで、頼もし
 い女房役がチームに戻ってきそうだ。

D9番代打・西川

  西川が7回、ライトヘ代打同点弾を放った。阿部の速球を完ぺきにとらえ
 た当たりは、打った瞬間にホームランとわかる豪快な一撃だった。

   西川   「ツーアウトだったので当てにいく打撃はしたくなかった。
         ボールが先行していたからストライクを取りにくると思っ
         ていた」

 今季は開幕を1軍で迎えた左の好打者が、再昇格をバットでアピールした。

                 【6月26日付け中日スポーツより引用】