07/07/25 甲子園  阪神15回戦(対阪神6勝6敗3分)

◎樋口8回3安打無四球無失点で初勝利◎

 
中  日
阪  神

[勝 投]樋 口  (7試合1勝1敗)
[セーブ]金 剛  (21試合1勝0敗2セ)
[敗 投]太 陽  (7試合2勝3敗)

 
中  日
阪  神

 打率
右   沢 井 .232
遊   鎌 田 .225
二   森 岡 .335
三   堂上直 .220
左   上 田 .250
一   柳 田 .227
  走中  普久原 .136
中   中村一 .153
  一   春 田 .183
捕   小 川 .250
投   樋 口 .000
  打   岩 崎 .220
  投   金 剛 -
33 .250
 打率

  防御率
樋 口 26 1.00
金 剛 0.42

《相手投手》太陽(6回)−中村泰(3回)

D先発・樋口

  長くつらい道をたどった左腕が2軍ながら、プロ入り初勝利を挙げた。3
 年目、樋口が先発、8イニングを無失点に。投球数91にして3安打、奪三振
 6、与四球0というほぼ完ぺきな投球だ。

  6月21日の登板から約1カ月ぶりのマウンドは2度目のスターター。

   樋口   「ブルペンでは、久しぶりなのか、カーブ、スライダーが抜
         けた。仕方がないのでストレートとチェンジアップでいこ
         うと思いました」

 その投球“チェンジ”がさえた。4回まで内野ゴロが6個。パーフェクトだ。
 5回、先頭の浜中にチェンジアップを中前打。だが、慌てない。続く浅井を
 三振、岡崎を遊ゴロ併殺打。いずれも決め球はチェンジアップだった。6回
 に味方打線が奮起し2点先制。これで硬くなるかと思われたが、淡々と投げ
 る。7回2死から迎えた浜中に対しては

   樋口   「(前打席での被安打の)仕返しがしたかった」

 ストレートでカウントを稼ぎ、チェンジアップを挟み最後は外角のストレー
 ト。鮮やかに見逃しの三振を奪ってみせた。

   樋口   「遅い球で勝負するのは勇気がいります」

 そう言って、ニヤリと左腕は笑った。05年に自由枠で入団。即戦力の期待を
 担いながら、腰痛に悩まされ、その年の9月に手術。1軍登板はなく、2軍
 でもショートリリーフがほとんど。だが、ここに来て先発を任されるほどに。
 この日の8イニングは自己最長だ。

   高橋コーチ「ここまで投げられるとは思わなかった。びっくりしました。
         あとは、これを続けることだね」

 本人も確かな手応えを感じた初勝利だ。

                 【7月26日付け中日スポーツより引用】