07/06/23 ナゴヤ  ソフトバンク11回戦(対ソフトバンク7勝4敗)

◎中里3安打完封◎

 
ソフトB
中  日

[勝 投]中 里  (14試合3勝3敗)
[敗 投]三 瀬  (13試合0勝2敗)

 
ソフトB
中  日

 打率
二中  荒 木 .500
遊二  森 岡 .331
右   上 田 .256
  打   小 山 .462
  遊   鎌 田 .255
三   中村紀 .250
  三   堂上直 .225
一   堂上剛 .391
中右  平 田 .288
左   中村一 .167
捕   田 中 .214
投   中 里 .100
27 .244
 打率

  防御率
中 里 35 3.63

【失策】中村紀

《相手投手》斉藤和(3回)−森福(3回)−三瀬(1回)−小椋(1回)

D先発・中里

  中里が先発。9イニングを投げ、3安打4四死球、6奪三振の無失点に抑
 える好投で、プロ初完投を完封勝利で飾った。

  プロ入り最長の9イニング目に入っても速球の威力は衰えなかった。9回
 1死三塁で迎えた代打・小斉の3球目にはMAX148キロを計測。初めて三塁を
 踏ませた最大のピンチにも、小斉をカーブで空振り三振に仕留め、最後は福
 田を146キロのストレートで力のない左飛に打ち取りゲームセット。

   中里   「真っすぐが久々にいい感じでした。疲れはありましたけど、
         最後は気持ちでいきました。初めての完投が完封なんでう
         れしいです。すべてが収穫です」

  未知のイニングで何度もマークした140キロ台後半の速球に加え、 変化球
 もさえた。特に、昨年オフのドミニカ武者修行中から習得にとりかかったカ
 ットボールが有効だった。

   中里   「(カットの)手応えはファームで先発するようになってから
         ですね。やっとゲームで使えるようになりました」

  これでチーム投手陣が17日のサーパス戦から続けている連続自責点0の記
 録に中里も加わり、5試合、45イニングに伸ばした。今季8試合目の先発で
 プロ初完封を成し遂げた中里が、才能を発揮し始めた。

D1番二塁→中堅・荒木

  11日に今季2度目の2軍降格となって以来、13日ぶりの実戦となった荒木
 は、4打数2安打。ただ試合後には笑顔はなく、30分間の特守、1時間の特
 打を行った。

   荒木   「(調子を)完ぺきにしてからでないと。同じ失敗は許されな
         いのでね」

D4番三塁・中村紀

  右太もも肉離れから復帰した中村紀は、斉藤和には3球三振に倒れたもの
 の、7回に先制の適時二塁打を放つ活躍を見せた。

  これ以上ない形の“復活打”だった。7回、中村紀のバットが、三瀬のス
 ライダーを捕らえた。ライナーで左翼線にはじき返され、二塁から森岡が生
 還。復帰後初安打は待望の先制点となった。

   中村紀  「うまいこと打てました。久々の実戦で、タイミングをしっ
         かり取れて打てたことがよかった」

 4打席でヒットはこれだけだったが、右足太ももを肉離れした5日のオリッ
 クス戦(京セラドーム大阪)以来、18日ぶりの実戦は手応え十分。

  初回にはいきなりソフトバンク・斉藤和との対決も実現。 148キロの速球
 に空振り三振を喫したが

   中村紀  「1軍のエース級の球なので、いい“目慣らし”になりまし
         た」
   辻2軍監督「(1軍復帰は)交流戦明けにという感じでやってきた。(今)
         聞かれれば、『大丈夫ですよ』と言います」
   中村紀  「打球がめちゃくちゃ速かったですね」

 3回には失策をするなど、まだ実戦感覚を取り戻している最中。試合後は、
 50分間の特打も敢行。

   中村紀  「今まで休んでましたから、下半身強化も含めてです。故障
         の個所が個所なんで打撃にも影響しているでしょうから」

 完全復活へ最終段階を迎えているようだ。

※ファーム月間賞表彰

  中日の2軍選手を対象とした「中日スポーツ・ファーム月間賞」の5月度
 に、森岡が選ばれた。23日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦の試合前
 に表彰式を行い、中日スポーツの高島総局長から金一封が贈られた。森岡は
 5月、13試合に出場し、45打数16安打、3本塁打、15打点、打率3割5分6
 厘をマークした。

                 【6月24日付け中日スポーツより引用】