09/07/23 札幌ドーム フレッシュオールスター
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
| 全 イ |
0 |
0 |
2 |
1 |
0 |
2 |
2 |
0 |
0 |
7 |
| 全 ウ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
[勝 投]辻 内(巨)
[敗 投] 巽 (ソ)
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打数 |
得点 |
安打 |
打点 |
三振 |
四死 |
1 |
3 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
| 2 |
遊 |
谷 |
3 |
0 |
1 |
0 |
1 |
1 |
四球 |
三振 |
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左安 |
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遊ゴ |
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| 3 |
左 |
西 川 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
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四球 |
| 7 |
右中 |
平 田 |
3 |
0 |
2 |
0 |
1 |
0 |
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左安 |
三振 |
|
中安 |
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回数 |
球数 |
打者 |
安打 |
三振 |
四死 |
失点 |
自責 |
| 岩 田 |
1 |
8 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
【盗塁】平田
若手選手が出場するフレッシュオールスターゲームは23日、札幌ドームで
行われ、全イが完封勝ちした。MVPは日本ハムの中田が選ばれ、賞金100
万円を獲得した。中日では平田が2安打を放ち、後半戦の1軍昇格へ弾みを
つけた。通算成績は全イの16勝25敗5分け(セとパが対戦した2005、06年を
除く)。
ウ2番遊撃・谷
谷は6回に赤川から左前打を放って存在感を示した。試合前には「ホーム
ランを狙いたい」と堂々と宣言していた。目標達成は成らなかったが、それ
でも「1本出てよかった」とホッとした表情。「予定外」というフル出場も
果たし、充実の笑顔を浮かべていた。
ウ3番左翼(途中出場)・西川
西川は四球を選んだ。7回から途中出場し、9回に唯一の打席が回ってき
たが、相手の制球が定まらずにストレートで歩いた。チームでは主に内野手
だが、この日は左翼を守った。
西川 「打ちたかったですけどね。でもいい経験になりました。こ
れを後半戦に生かしていきたいですね」
ウ7番右翼→中堅・平田
チーム唯一のマルチ安打を放ちながら、平田は優秀選手賞の4人にすら選
ばれなかった。
平田 「単発(シングルヒットの意)だけなんでダメでしたね。しょ
うがないです(苦笑)」
それでも技ありの2安打はひときわ光った。
変化球にしぶとく食らいついた。まずは3回無死。田中(湘南)のカーブを
レフトに。
平田 「真っすぐを待っていたんですけど、うまく反応できました」
さらに1死から二塁への盗塁も決めた。
続いては7回。今度は赤川(ヤクルト)の初球を中前へ。
平田 「これも真っすぐを打ちにいって(変化球に)合わせられまし
た」
立浪打撃コーチに教わった新フォームで決めたマルチ安打だった。今まで
よりスパイク1足分ほどスタンスを広くとり、下半身を使いやすくなったと
いう。
平田 「良い感じでした。しっくりきました」
試合前、大阪桐蔭高の同級生だった辻内(巨人)と約束をした。賞を獲得し
たほうが、試合後の食事をおごるというのだ。結局、両者とも賞は取れず、
同級生対決も実現せず
平田 「辻内とやりたかったですけどね。今夜は語り合います」
7番右翼で先発出場し、途中から中堅も任された。今季はここまで1軍出
場22試合で打率2割3分3厘、4打点。現在はファームで力を蓄えている。
平田 「前半戦は波が激しかった。これをはずみにして、波を減ら
して、1軍に潜り込みたい」
25日からはファームの練習が再開する。後半戦は1軍に食らいつく覚悟だ。
ウ6番手・岩田
岩田 「バントはないでしょ(苦笑)」
8回、楽しみにしていた松本(湘南)との対決。初球いきなりセーフティーバ
ントを試みられ(結果は投ゴロ)、あっさり1球で片が付いた。明大1年の時、
早大1年の松本に本塁打を許した。因縁のライバルを力でねじ伏せたかった。
同級生対決は“判定勝ち”だったとはいえ、ピッチングは堂々たるもの。
新田は速球で投ゴロ、浅村はスライダーで三飛。外野にすら打球を飛ばせず
に8回の1イニングをピシャリと抑えた。
岩田 「きょうはよかった。何よりも3人で抑えられた」
岩田にとってフレッシュオールスターは「祭り」ではなく、勝負の場。
「ここでアピールしたい。全球種を使って抑えにいく」決意だった。プロ1
年目の前半戦は散々の成績。ウエスタン・リーグでは18試合に登板して防御
率8.46と打ち込まれた。上昇へのきっかけを模索していた。
収穫は自分の投球以外にもあった。全ウの先発を務めた蕭(阪神)のピッチ
ングだ。
岩田 「蕭はすごかった。あのストレートのキレは見習いたい」
130キロ台後半でどんどん空振りを奪う。 球速が出るタイプではない岩田が
目標とするキレを、同級生の右腕が身につけていた。
大学屈指の右腕と呼ばれた岩田が真価を発揮するのはこれから。北の大地
から数多くのヒントを持ち帰り、自信を持って後半戦へ臨む。
【7月24日付け中日スポーツより引用】