07/09/19 北神戸
サーパス20回戦(対サーパス9勝9敗2分)
◎3年ぶり14度目優勝決める◎
| |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
| 中 日 |
1 |
2 |
0 |
1 |
0 |
0 |
3 |
1 |
0 |
8 |
| サーパス |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
[勝 投]清水昭 (16試合3勝3敗)
[敗 投]清 水 (15試合1勝2敗)
| |
安 |
二 |
三 |
本 |
振 |
球 |
犠 |
盗 |
併 |
残 |
失 |
暴 |
捕 |
ボ |
| 中 日 |
9 |
4 |
0 |
0 |
4 |
5 |
4 |
3 |
0 |
7 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| サーパス |
4 |
2 |
0 |
0 |
3 |
1 |
0 |
0 |
0 |
3 |
1 |
0 |
0 |
1 |
| | 打 | 安 | 二 | 三 | 本 | 点 | 盗 | 打率 |
| 1 |
左 |
沢 井 |
3 |
2 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
.265 |
| 2 |
遊 |
岩 崎 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
.213 |
| 3 |
二 |
森 岡 |
4 |
1 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
.309 |
| 4 |
中 |
中村公 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.267 |
| 5 |
右 |
井 上 |
3 |
1 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
.268 |
| |
右 |
平 田 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.282 |
| 6 |
一 |
新 井 |
5 |
2 |
1 |
0 |
0 |
2 |
0 |
.273 |
| 7 |
指 |
清水将 |
3 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
.167 |
| |
打指 |
西 川 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.143 |
| 8 |
三 |
柳 田 |
3 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
.224 |
| 9 |
捕 |
田 中 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.228 |
| 計 |
33 |
9 |
4 |
0 |
0 |
7 |
3 |
.246 |
| | 打 | 安 | 二 | 三 | 本 | 点 | 盗 | 打率 |
| |
回 |
打 |
安 |
責 |
暴 |
ボ |
防御率 |
| 佐藤亮 |
4 |
16 |
3 |
2 |
0 |
0 |
4.05 |
| 清水昭 |
3 |
10 |
1 |
0 |
0 |
0 |
3.74 |
| 小 林 |
2 |
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2.45 |
《相手投手》清水(3回)−軒作(2回)−町(2回)
−鴨志田(1回)−柴田誠(1回)
D辻2軍監督
やったぜ、若竜!! ウエスタン・リーグは19日、中日が3年ぶり14度目の
優勝を決めた。優勝へのマジックナンバーを1としていた中日は、この日の
サーパス戦(北神戸)に8−2で勝ち、46勝30敗8分けとし、残り4試合に全
敗しても全日程を終了した2位阪神を勝率で上回る。辻2軍監督は就任1年
目でリーグ優勝を成し遂げた。 中日は9月29日のファーム日本選手権(山形
県野球場)で、イースタン・リーグ優勝チームと対戦する。
9回、小林が最後の打者・勝を三ゴロに打ち取った。引き揚げてくるナイ
ンを監督、コーチ、選手全員が出迎える。そして、三塁側ベンチ前で全員が
握手を交わした後、自然と歓喜の輪が広がった。「さあ、いきましょか」。
新井の掛け声とともに胴上げが始まった。1回、2回、3回、辻2軍監督の
体が宙に舞った。
初回、幸先よく3番・森岡の左翼越え二塁打で先制すると、2回には沢井
の中前2点適時打で追加点。4回、サーパスに2点差に詰め寄られたが、7
回、8回で4点をさらに追加し、9安打で効率よく計8得点を奪った。マジ
ックを1とした18日の11安打5得点に続き打線が奮起した。
辻2軍監督「うまい具合に1、2回に点を取ったから楽でした」
マジックが点灯した後は、2引き分けを挟んで4連敗と苦しい戦いが続いた
が、
辻2軍監督「選手にとっては勝つことの難しさを経験できたことがよか
った。この経験が財産となって大きなプラスになると思い
ます」
就任1年目の今季は、4月下旬に首位に立ち、その後は1度首位を明け渡
すが、再び首位に返り咲きトップをひた走るシーズンだった。そして、1軍
と同様に、投手を中心とした「守りの野球」でここまでやってきた。
辻2軍監督「守り勝つ野球を目指し、勝つために場面、場面の意識を課
題にしてきた。その意識を持ってできるようになり、優勝
できたことはうれしい」
D2番手・清水昭
ルーキーの清水昭が勝利投手になり優勝を決めた。5回から2番手で登板。
3回で1安打されたが無得点に抑えた。
先発・佐藤亮が4回に突然乱れ2点取られた。4−2と2点リードはして
いるが相手が押せ押せムードでの登板。
清水昭 「別にプレッシャーはなかった。丁寧に投げただけです」
MAX142キロのストレートにスライダー、フォークのコンビネーション、制
球ともに良く、安定した投球だった。
清水昭 「今日の投球に自信を深めました。今後は、より低めのコン
トロールを磨いて1軍を目指したい」
D1番左翼・沢井
沢井が大一番でリードオフマンぶりを発揮した。初回、先頭で四球を選ぶ
と森岡の中前打で先制のホームイン。7回も先頭で四球出塁し生還。得点だ
けではなく打点も挙げた。2回は2点適時打を中前へ放つと、8回には右前
適時打と3打数2安打3打点、2四球2得点の活躍だ。
沢井 「1番打者の仕事ができてよかった。いいところでも打てま
した」
※「堂上弟効果」見逃せない!
優勝の瞬間、ゴールデンルーキーは悔しさとうれしさの2つの味をかみし
めていた。
堂上直 「きょうはベンチでしたけど、緊張感のある中で1年できた
ことがよかったと思います」
新生・辻ファーム竜。その中核にいたのは高卒ルーキー・堂上直だ。ウ・
リーグ公式戦の開幕から「4番・サード」で出場。左手甲の故障で戦列を離
れるまで、56試合中46試合に「4番」で先発出場した。英才教育だ。打率は
低くても、ここ一番で勝負強さを発揮して、勝利につなげる得点を紡ぎ出し
ていた。
黄金新人は若竜の試合環境も変えた。昨年のナゴヤ球場の総入場者数は5
万3985人。今年は7万242人と、昨年以上の観客を集めていたのだ。 黙々と
プレーするなら、アマでもできる。だが、見守るファンをいかに納得させる
か。それこそが、2軍とはいえプロ。優勝の一因に、“堂上直”効果は見逃
せない事実だろう。
堂上直 「チームに貢献することができなかったけど、監督に我慢し
て(4番で)使ってもらい感謝しています。これから信頼を
得られるように力をつけていきたいと思います」
ルーキーイヤーの今季は59試合に出場。打率2割1分4厘ながら、4本塁
打、29打点はともに森岡に次いでチーム2位の成績だ。ただ優勝決定のゲー
ム、堂上直は出場できなかった。7月30日の徳島遠征で左手甲を痛め、戦列
を離脱。復帰したのは約1カ月後の8月25日、巨人との交流戦だった。復帰
後は9試合に出場し、3試合がスタメン。ただ「7番・サード」だった。4
番はほかの選手に譲っている。これは、自らの力ではい上がってこい!! と
いう首脳陣のメッセージでもある。
※ビールかけはなし
優勝を決めた中日は試合後、神戸市内の宿舎に戻って祝勝会を行った。選
手を代表して新井が乾杯の音頭をとり、壇上であいさつした辻2軍監督は、
優勝した選手を褒めるとともに、コーチや裏方さんら、チームスタッフヘ感
謝の言葉を掛けた。おおいに盛り上がったが、1軍とは違いビールかけは行
わず、約30分間の歓談で終了した。
【9月20日付け中日スポーツより引用】