07/05/15 ナゴヤ  阪神5回戦(対阪神1勝2敗2分)

◎中里乱調で10連勝ならず◎

 
阪  神 13
中  日

[本塁打]高橋勇3号(3回1点中里)
[勝 投]上 園  (7試合1勝1敗)
[敗 投]中 里  (9試合2勝1敗)

 
阪  神 16
中  日

 打率
二   沢 井 .205
遊   森 岡 .328
右   井 上 .262
  投   Sラミ -
  投   石 井 -
  打   西 川 .122
  投   斉 藤 -
  打   中村一 .195
三   堂上直 .240
左   堂上剛 .429
中   平 田 .321
一   春 田 .292
  打一  柳 田 .188
捕   田 中 .276
  捕   福 田 .000
投   中 里 .000
  打   小 川 .000
  投   石 川 -
  打右  中村公 .333
37 .256
 打率

  防御率
中 里 20 6.64
石 川 11 5.40
Sラミ 18.00
石 井 5.40
斉 藤 1.35

《相手投手》上園(5回)−江草(1回)−太陽(1回)−相木(2回)

D4番三塁・堂上直
D5番左翼・堂上剛

  2軍戦ではあるが、1つの夢が実現した。4番に直倫、5番に剛裕。この
 日のウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ球場)、堂上兄弟がプロ入り初めてク
 リーンアップに名を連ねた。

   堂上直  「プロに入る前にそうなればいいなとは思っていました。2
         軍ですけどうれしいですね」

  弟は素直に喜んだ。アベック安打、アベックアーチ、2人そろってのクリ
 ーンアップ…。これらすべて中日への入団が決まった直後、仲のいい2人が
 語り合った夢だ。ただ、今回の場合、同じクリーンアップでも意味合いが違
 う。弟は与えられた4番、兄は勝ち取った今季初の5番だった。

  今季初出場は守備からの途中出場、 今季初スタメンは開幕2試合目(ソフ
 トバンク戦)といっても9番だった。 英才教育として高卒1年目ながら4番
 を任される弟とは立場が違う。兄はもうプロ4年目、結果を残さなければ2
 軍の試合すら出場できない。だから打ち続けた。9番から8番、8番から7
 番へ。首脳陣に植えつけた信頼感の証しがこの日の打順だった。

  そして、記念日も打った。2回1死から中堅フェンス直撃の二塁打、8回
 1死にも右前打。5回に右前2点適時打を放って4打数1安打の弟に負けな
 い4打数2安打だ。これで打率は4割2分9厘。まだ規定打席には到達して
 いない。だが、

   辻2軍監督「1軍? 打つだけ、というなら名前があがる。 相手が左
         (投手)でも苦にしない」

 代打限定という条件付きながら1軍昇格が近づいていることを示唆した。

   堂上剛  「いい状態といっても、まだ期間が短い。これを持続できる
         ようにしないといけないんです」

 今季は昨年までの三塁から出番を増やそうと外野に転向した。1軍でのレギ
 ュラーとなると守備面など時間は必要。だが、ナゴヤドームのスコアボード
 に堂上剛、堂上直の名前が並ぶのは決して夢物語ではない。

D8番捕手(途中出場)・福田

  ルーキー捕手の福田がプロ入り初マスクをかぶり、8回からの2イニング
 を無難なリードで無失点に抑えた。

   福田   「ちょっと緊張しました。リードされていたので出してくれ
         たと思いますけど、何とかリードできたと思います。これ
         をきっかけに頑張りたいですね」

D9番代打→右翼・中村公

  右ひざの故障から復帰した中村公が、地元ファンの前で元気な姿を披露し
 た。5回無死一塁から代打で登場し、初球をいきなり左翼線二塁打。

   中村公  「ひざの状態はもう大丈夫です。休んだぶんを早く取り戻せ
         るように、頑張っていきたいですね」

D先発・中里

  先発の中里が8安打8失点と打ち込まれ、3イニングでKOされた。

   中里   「調子自体は悪くないです。カーブやカットボールもだいぶ
         まとまってきました。高めに浮いた球を打たれたので、低
         めに投げることを意識して、きょうの反省をふまえて次は
         切り替えたいと思います」

 試合後はすぐに気持ちを切り替え、次回登板を見据えていた。

※表彰

  中日の2軍選手を対象とした「中日スポーツ・ファーム月間賞」の3、4
 月度に、ルーキーの堂上直が選ぱれ、15日のウエスタン・リーグ阪神戦の試
 合前に表彰式を行い、中日スポーツの高島総局長から金一封が贈られた。

  堂上直は3、4月は20試合に出場し、プロ入り初本塁打を記録するなど82
 打数23安打、1本塁打、10打点で打率2割8分の成績が評価された。

                 【5月16日付け中日スポーツより引用】