07/04/01 ナゴヤ  広島3回戦(対広島1勝2敗)

◎堂上直開幕から連続試合安打継続◎

 
広  島
中  日 2X

[勝 投]金 剛  (2試合1勝0敗)
[敗 投] 森   (5試合0勝1敗1セ)

 
広  島
中  日 10 10

 打率
二   西 川 .111
遊   森 岡 .077
  打中  藤 井 .333
左   井 上 .111
  打   竹 下 -
  遊   鎌 田 .000
三   堂上直 .389
一   新 井 .333
右左  上 田 .333
  走   岩 崎 .000
中右  平 田 .444
捕   前 田 .167
  打   堂上剛 .500
投   佐藤亮 .000
  投   清水昭 -
  投   久 本 -
  打   春 田 .000
  投   中 里 -
  投   金 剛 -
  打   柳 田 .273
35 10 .232
 打率

  防御率
佐藤亮 22 3.60
清水昭 5.40
久 本 0.00
中 里 0.00
金 剛 0.00

【失策】西川

《相手投手》前田健(5回)−佐藤(2回)−広池(1回)
      −森(2/3回)

D4番三塁・堂上直

  堂上直が4番・三塁で出場。2回に広島のルーキー・前田から左前安打を
 放った。4打数1安打で、ウ・リーグ開幕から5試合連続安打を続けている。

  この世代を引っ張るのはオレ−。2回、堂上直の意地がさく裂した。広島
 ・前田に追い込まれた後、4球目のフォークを鋭く左前まで運んだ。

   堂上直  「前回、教育リーグで対戦した時はファーストフライだった
         ので、今回は打てて良かった」

 前田は同じ高校生ドラフト1巡目ルーキー。PL学園で1年夏から甲子園で
 登板するなど、“桑田2世”の呼び声が高い。堂上直と同じく世代の中心で
 活躍してきた存在だ。高校での対決こそないが、06年のセンバツ、愛知啓成
 戦の投球をテレビで見ていた。

   堂上直  「いいピッチャーだと思っていました」

 だが同じ18歳。甲子園での実績も勝る。怖くはなかった。

   堂上直  「上の人が相手の時と違って、同い年には絶対負けられない
         という思いはありますね」

 今回は3打数1安打で“引き分け”といったところだが、今後も楽天・田中、
 ヤクルト・増渕を含めた同世代に負けたくないという気持ちは強い。

  ウ・リーグ開幕から5試合連続安打を続行中。2月24日のオープン戦、ヤ
 クルト戦(北谷)以降16試合の実戦でノーヒットだったのはわずか4試合。

   堂上直  「1本ずつじゃダメです」

 満足はしていないが、スターの片りんは見せ続けている。

※堂上直のウエスタン公式戦打撃成績
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 月・日  相手 (球 場) 打数 安打 打点 1  2  3  4 
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 3・27 ソフトB(ヤフー)  4  1  0 一ゴ 左安 中飛 遊ゴ
   28 ソフトB(雁の巣)  4  2  0 三振 二ゴ 遊安 中安
   30 広 島 (ナゴヤ)  2  2  0 二安 左安      
   31 広 島 (ナゴヤ)  4  1  0 中飛 中安 三振 三振
 4・1 広 島 (ナゴヤ)  4  1  0 左安 三振 右飛 遊ゴ
  計  5試合       18  7  0 打率.389
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D先発・佐藤亮

  先発・佐藤亮は、5イニング5安打2失点と安定感を欠き、期待される1
 軍昇格に不安を残した。

  1軍昇格を意識するあまり、力んでしまった。佐藤亮が5イニングを投げ
 5安打2失点。数字だけを見ればまずまずだが、打たせて取る本来の持ち味
 を発揮できず反省しきり。

   佐藤亮  「(結果を求めすぎて)自分のリズムで投げることができなか
         ったのが、一番の反省材料です」

  1軍当落線上のプレッシャーが、佐藤亮にのしかかった。オープン戦、2
 軍教育リーグと結果を出し続け、この日の結果次第では−という思いが災い
 した。

   佐藤亮  「きょうに関しては考え過ぎました。自分で自分を苦しめて
         しまいました。守りに入って、攻められなかった。
         常に自分のピッチングをすることを意識して、1年間トー
         タルで持ち味を出せるように心掛けます。それが収穫です」

 反省の中にも、次につながる大切なものはつかんだ。

D4番手・中里

  2軍で再調整中の中里が8回1イニングを1安打無失点。

   中里   「まだ球は6、7割。いい感じの球とそうでない球の両方あ
         りました」

 手応えとなったのは、新球・シュートで鞘師から空振り三振を奪ったこと。

   中里   「1軍ではなかなか試せないけど、これからも実戦で投げて
         いきたい」

※19年ぶりTV中継

  この日行われたウ・リーグの中日−広島戦が、スターキャットケーブルネ
 ットワークで生中継された。東海地区で中日2軍戦がテレビ中継されるのは
 88年のCBCテレビ以来、19年ぶり。この試合で、初めて解説を務め

   堂上館長 「何せ初体験だったんでね。まあ、普通にしゃべれたとは思
         うよ。何でも経験だネ。貴重な体験をさせてもらいました」

 照れ笑いを浮かべていた。

                 【4月2日付け中日スポーツより引用】