06/03/28 ナゴヤ  阪神1回戦(対阪神0勝0敗1分)

◎完封リレーも3安打無得点で引き分け◎

 
阪  神
中  日

 
阪  神
中  日

 打率
左   普久原 .286
二   森 岡 .250
遊   柳 田 .143
三   新 井 .000
右   桜 井 .286
  右   中村公 .000
一   堂 上 .167
中   中村一 .250
捕   小 山 .333
投   山本昌 .000
  投   中 田 .000
  投   石 井 -
  打   沢 井 .600
29 .234
 打率

  防御率
山本昌 19 0.00
中 田 14 0.00
石 井 0.00

【失策】新井

《相手投手》太陽(6回)−牧野(1回)−中村泰(1回)−桟原(1回)

D先発・山本昌

  23年目の春は満開近し。山本昌が調整登板。5イニングを6奪三振無失点
 と、完ぺきな仕上がりを見せた。

  不惑の左腕は落ち着き払っていた。

   山本昌  「こんなもんかな、と」

 5イニングを無失点、6奪三振。かつての本拠地マウンドに、山本昌が山の
 ようにそびえる。阪神2軍に格の違いを見せつけた。

  今春は「順調」。早くも

   山本昌  「シーズンに入ってその時の調子が良ければ、というレベル
         まで来ている」

 細部のテストも既に完了。

   山本昌  「前回、前々回に比べて、どうかな、と。全球種を使ったし、
         調子を見るだけ。これしたい、あれしたい、というのはな
         いから」

 開幕前の最終登板で、一段とステップアップできたことを確認した。

  初めて40歳の大台に乗って迎えるシーズン。山本昌には“異変”がある。

   佐藤監督 「今年はちょっと目が違う。 (200勝まで)あと20勝という目
         標が、彼にはあるからね。例年になく状態がいい。そう、
         本人も言っている」

 醸し出す雰囲気に、変化があるという。

  外的要因にも1つ、有利に働きそうな変化がある。

   山本昌  「投げやすいな、と思う。滑らない。滑って抜けた、という
         のが減った」

 今季から、ナゴヤドームで使用するボールが変わった。縫い目は麻から綿へ。
 マメができやすい、ヒジが張る、など、新球に手を焼く選手もいるなかで、
 山本昌は「投げやすい」と、追い風を感じている。

  昨季は7勝8敗と不振。今年は

   山本昌  「ローテーションから外れてしまえば、即引退とか、そうい
         うこともありますから」

 進退をかける覚悟を語っている。投手王国を支えてきた柱が、今春はどっし
 りと立っている。

D2番手・中田

  2年連続開幕ローテ入りを確実にしている中田が、小雨が降る悪コンディ
 ションの中で6回から2番手で登板。3イニングで57球を投げ、無安打無失
 点に抑えた。

  速球のMAXは149キロを計測。それでも4四死球を与えるなど制球を乱した
 ことに納得がいかずに、マウンドを降りた後は屋内練習場のブルペンに向か
 い、78球の投球練習を行う熱の入れようだった。試合前にもブルペン入りし
 て、この日は計170球近い投げ込みを行った。

   中田   「コントロールにばらつきがありました。納得がいかなかっ
         たのでブルペンに入って、少しは修正することができたと
         思います」
   小林コーチ「一時期に比べれば状態は上がってきている」
   中田   「これから実戦の中でいい時の状態にもっていきたいですね」

 開幕に向けて、やり残したことはもう、ない。

D3番手・石井

  開幕1軍が内定している石井も登板。9回の1イニングを投げ、3人で締
 めた。先発ローテ入りを目指した今年は投球をモデルチェンジ。先発テスト
 のオープン戦でも計12イニング自責点ゼロと結果を出したが、開幕は中継ぎ
 となりそう。

   石井   「先発で投げられるようになったけど、先発でも中継ぎでも、
         どっちでも、いつでも投げられます」

 プロ2年目、仕上がりは順調だ。

                 【3月29日付け中日スポーツより引用】