99/09/21 ナゴヤ 　阪神20回戦＝最終戦(対阪神６勝12敗２分)

◎１点差で惜敗、阪神にマジック１点灯◎

　 １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ 計
阪　　神 １ ０ １ ０ １ ０ ０ ０ １ ４
中　　日 ０ ０ ２ ０ ０ ０ ０ ０ １ ３

［本塁打］松　井５号(島崎)
［勝　投］中ノ瀬　　(32試合６勝３敗)
［敗　投］大　塔　　(25試合５勝５敗)

　 安 二 三 本 振 球 犠 盗 併 残 失 暴 捕 ボ
阪　　神 ８ ２ ０ １ 10 １ ３ ０ ０ ５ ０ １ ０ ０
中　　日 ８ １ １ ０ ６ ５ ０ ０ １ ９ １ ０ ０ ０

　打安二三本点打率
１ 左　　 原　田 ４ ２ １ ０ ０ ０ .331
２ 二　　 種　田 ２ １ ０ ０ ０ ０ .317
　 走二　 荒　木 １ ０ ０ ０ ０ ０ .243
　 打　　 河　野 １ １ ０ ０ ０ １ .279
　 走　　 蔵　本 ０ ０ ０ ０ ０ ０ .276
３ 中　　 益　田 ２ ０ ０ ０ ０ ０ .270
　 投　　 大　塔 ０ ０ ０ ０ ０ ０ .200
　 投　　 日　笠 ０ ０ ０ ０ ０ ０ -
　 打　　 井　端 １ ０ ０ ０ ０ ０ .268
　 投　　 小　山 ０ ０ ０ ０ ０ ０ .000
　 打　　 南　渕 １ ０ ０ ０ ０ ０ .322
　 投　　 島　崎 ０ ０ ０ ０ ０ ０ .500
　 打　　 幕　田 １ ０ ０ ０ ０ ０ .268
４ 一三　 安　田 ４ １ ０ ０ ０ １ .274
５ 三　　 筒　井 ４ ２ ０ ０ ０ ０ .338
　 走　　 仁　平 ０ ０ ０ ０ ０ ０ .223
　 一　　 峰　秀 ０ ０ ０ ０ ０ ０ .364
６ 右　　 ショー ４ ０ ０ ０ ０ ０ .255
７ 捕　　 藤　井 ２ ０ ０ ０ ０ ０ .229
８ 遊　　 森　野 ４ １ ０ １ ０ ０ .271
９ 投　　 岸　川 ０ ０ ０ ０ ０ ０ .000
　 打　　 リリア １ ０ ０ ０ ０ ０ .259
　 中　　 山　口 ２ ０ ０ ０ ０ ０ .333
計 34 ８ １ １ ０ ２ .268
　打安二三本点打率

　 回 打 安 責 暴 ボ 防御率
岸　川 ３ 13 ４ １ ０ ０ 2.43
大　塔 １2/3 ８ ３ １ ０ ０ 2.97
日　笠 1/3 １ ０ ０ ０ ０ 7.11
小　山 ３ 10 ０ ０ ０ ０ 3.73
島　崎 １ ４ １ １ ０ ０ 1.37

※阪神にマジック１点灯

　　阪神は残り２試合で１勝すれば58勝34敗８分けの勝率６割３分で、中日が
　残り２試合に勝った場合の56勝33敗11分けの勝率６割２分９厘を上回る。阪
　神は最短で25日に中日が広島に負ければ、２年連続９度目の優勝が決まる。
　阪神の残り試合は28、29日の広島戦(由宇)。
　
※試合経過

　　最後の反撃は、あと一歩、届かなかった。２点差を追った９回裏。マウン
　ドの阪神・中ノ瀬が２死から制球を乱し、山口、原田が連続四球で歩いて、
　一、二塁。ここで救援した星山から代打・河野が左前に適時打。１点差まで
　詰め寄ったが、代打・幕田が空振り三振に倒れ、最後の打者となった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　【９月22日付け中日スポーツより引用】


山本みのりさんの観戦記
今にも雨が降り出しそうな中、試合が始まった。

１回表、中日の先発岸川投手がピリッとせず、３安打で１点を失うも原田選手（レフ ト）の好返球にも助けられ、この１失点で何とか切り抜ける。

３回表、岸川投手自身のエラーも絡み、１点追加される。岸川投手は３回を２失点で 降板するがアウトになった打球も良い当たりが多く、観ている方はハラハラドキドキ ・・・。

３回裏に中日が反撃。原田選手・種田選手の連打で１死１・３塁。益田選手は倒れる も、安田選手がタイムリー。続く筒井選手の時にワイルドピッチで同点に。ここで一 気に逆転！とスタンドは盛り上がるがそうは上手くいかず・・・。

５回表、２死１塁から阪神・曽我部選手の打球がフラフラと・・・レフトの原田選 手、懸命にダッシュをし最後にはダイビングキャッチを試みるが届かず後逸！！その 間に１塁ランナーが生還し、阪神が勝ち越しに成功。

その裏、中日もヒット・フォアボールで無死１・２塁のチャンス！！ここでネクスト で準備をしていた南渕選手に替えて井端選手が代打に。どう考えたって、バントのた めの代打だというのに、よりにもよって失敗！！打球の勢いが死にきらず、２塁ラン ナーの原田選手が３塁でタッチアウトに。１塁に駆け込んで天を仰いだ井端選手の顔 には悔しさがありありと浮かんでいました・・・。それでも、まだ１死１・２塁。打 席には先程タイムリーを打った安田選手。しかし、安田選手の打球は当たりは良かっ たもののピッチャーライナー・・・２塁ランナー・荒木選手（種田選手の代走）が飛 び出していたため、最悪のゲッツーに。

・・・この回途中から雨が降り始め、いつ雨天コールドになってもおかしくない状況 に。６回、７回と中日の攻撃が終わるごとに「まだ、やるよね？」と心配でグランド を見つめ、中日の選手が守備につくたびに安堵をするの繰り返し。１点差でコールド 負けなんて悔しくて悔しくしょうがないから、最後まで絶対にやって欲しいと願って た。

その願いが通じたのか、試合は半ば強行的に続行。雨足は強くなる一方で観客にも辛 い状態に・・・それでも、ほとんどのお客さんが中日の逆転を信じてか、席を立とう とはしなかった。

６・７・８回と降り注ぐ雨の影響もあってか、両チームとも攻撃が淡泊に。 勝っている阪神はともかく、１点差を追いかける中日の打線までもが何の工夫もなく アウトを積み重ねていく様に「勝つ気あんのか？！」と疑いたくなる・・・それで も、７回裏２死から荒木選手がセーフティバントを試み、１塁のタッチをかいくぐろ うと泥々のグランドにも関わらずヘッドスライディングをしたときは、その一生懸命 さが伝わってきて感動した。

６回から登板した小山投手の力投もあって、３−２のまま９回に突入。８回に小山投 手に代打を出した関係でこの回から島崎投手がマウンドに。しかし、島崎投手が先頭 打者にソロＨＲを打たれてしまい、２点差にされてしまう。打球がライトスタンドに 入った瞬間「・・・ダメ押しだ・・・」と言う声があちらこちらから・・・「どうし てこんなときに向こう（阪神）が打つんだよう！打たなきゃいけないのはこっち（中 日）じゃん！！」と悔しさを滲ませて友人が言った。

９回裏、藤井選手からの打順。先頭の藤井選手はセーフティバントを試みるも後一歩 及ばす１死。続く森野は打ち上げてしまい２死に。観客のほとんどが半ば諦め掛けた その時！途中出場の山口選手の打球が１・２塁間を抜けライト前に！！続く原田選手 がフォアボールで２死１・２塁。 ここで荒木選手の代打に河野選手が打席に。スタンドの誰もがサヨナラを信じて河野 選手を見守る。・・・河野選手が放った打球はしぶとく３遊間を抜けレフト前に！！ ！２塁ランナーがホームに戻り、１点差！！！

続く打席には島崎投手の代打・幕田選手が。 ブルペンでは延長になるのを見越して（期待して？）、正津投手と井出元投手が肩を 作り始める。

グランドは既に最悪な状態・・・叩きつければ面白いことになる。とにかく転がせば 何かが起きる・・・それなのにッ！！！ １球目・ボール、２・３球目・空振り・・・「全然タイミング合ってない！」叫びた くなるのを必死に堪える。 ３球・ファールの後の７球目・・・空振り三振・・・試合終了・・・・。

「幕ちゃん、最後に若さが出ちゃったね（苦笑）やっぱり河野さんとかスゴイわ。」 「経験の差だね・・・。」と友人と話しながら、グランドに目をやれば選手が一列に 整列し、スタンドに向かって一礼していた。

一投一打に盛り上がった今日の試合はまさに首位攻防戦の名に相応しい試合だったと 思う。両チームとも全くの互角で・・・ただ違ったのはここ一番と言うときに守りき れなかった、打てなかったことだけ。

雨の中、帰らずに中日のサヨナラを信じて観戦していた観客が惜しみない拍手を贈 る。 ベンチへと引き上げていく選手を眺めながら、残り２試合、全力を尽くして頑張って 欲しい。悔いを残さないように・・・心からそう願った。


*余談* 試合前に水谷啓昭投手コーチとの会話

私：「水谷さん、この後何処で（試合）やるんですか？」
コーチ：「この後か？由宇、山口と雁ノ巣、福岡だ。」
私＆友人：「え〜・・・そんな遠くでやるんですか？」
私：「じゃあ・・・ここ（名古屋）から勝つように『念』送りますね（笑）」
コーチ：「おう！こう（『気』を送るような格好をし）ガァー！！っと送ってくれ （笑）」
私＆友人「ハイ！！（笑）」

・・・・ということで、これを読んだ方、１軍同様に２軍も応援よろしくお願いしま す。みんなで勝つように『念』を送りましょう！！


試合結果 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ 　
打撃成績 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ 過去の成績
投手成績 1999年ウ・リーグ 1999年教育リーグ 1998年ウ・リーグ 過去の成績


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