00/09/01 ナゴヤ  近鉄17回戦(対近鉄8勝7敗2分)

◎藤井 延長10回サヨナラ本塁打−V達成◎

  10
近  鉄
中  日 1X

[本塁打]清 水3号(赤堀)
     藤 井5号(ユウキ)
[勝 投]佐 野  (28試合2勝1敗)
[敗 投]ユウキ  (12試合1勝2敗)

 
近  鉄 12 10
中  日 10

 打率
一三  渡 辺 .320
二   荒 木 .336
右   ショー .280
遊   福 留 .375
  一   藤 井 .287
左   原 田 .346
中   幕 田 .265
三遊  善 村 .312
捕   清 水 .221
投   山田洋 .000
  投   川 添 .000
  打   峰 秀 .172
  投   小笠原 .000
  打   山田広 .218
  打   中 野 .275
  投   佐藤康 .000
  投   遠 藤 .000
  打   益 田 .325
  走   蔵 本 .306
  投   佐 野 -
33 10 .295
 打率

  防御率
山田洋 42/3 25 4.18
川 添 1/3 5.93
小笠原 3.66
佐藤康 2.68
遠 藤 2.60
佐 野 4.15

※試合経過

  延長10回、先頭・藤井の打球がグーンと伸びる。ベンチから監督はじめ選
 手が身を乗り出す。打球は左翼席のスタンドで大きく弾んだ。サヨナラ勝ち
 だ。
 
  平日にもかかわらず、2500人を超える観客から期せずして「バンザイ」の
 声が一斉に掛かる中、ナインがマウンド付近に集まり仁村監督の胴上げが始
 まった。1回、2回、3回、4回と仁村監督が宙に舞った。
 
  先制され、同点に追い付けば突き放される苦しい展開の中、9回に1点差
 を追い付き延長戦に突入。これも“激勝”のプロローグにすぎなかった。そ
 して延長10回裏に仁村監督が選手に植え付けてきた勝利への執念が、劇的に
 花開いて優勝をもぎ取った。
 
   仁村徹監督「本当に選手がよくやってくれた。僕は何もしていない。ス
         タッフに支えられてのものです」
         
  指揮を執って3年目。この間の宿敵は阪神だった。1年目の98年は2位に
 はなったが、競り合いのないまま阪神に独走を許した。昨年は競り合いに持
 ち込みながら最後の直接対決ではね返されて苦杯をなめた。
 
   仁村徹監督「競り合いの中で相手を倒す」
   
  心に誓って始まった今シーズン。開幕して半月で中日、阪神のマッチレー
 スとなり、勝ち抜いた結果の優勝だった。
 
  胴上げしたことはあっても、されたことは初めて。
  
   仁村徹監督「夢のような状態で何も覚えていない。
         緊張感のある中でミスもあったが、それでも勝てました。
         この経験を1軍で生かしてほしい」
      
  リーグ制覇を遂げた中日が次に挑むのは、イースタン・リーグ優勝チーム
 を相手にしたジュニア日本選手権(10月7日、沖縄・浦添球場)だ。イ・リー
 グの優勝はまだ決まっていないが、首位独走の巨人で決定的。
 
   仁村徹監督「巨人とは戦いたいチーム。そして何としても勝ちたい。そ
         うすれば一段と選手も成長するはず」
         
  過去、巨人とは同選手権で5度対決しているが●●○●●と負け越してい
 る。

D4番一塁(途中出場)・藤井

  だれもいない左翼席に、歓喜のフィナーレ弾は飛び込んだ。延長10回、無
 死からの初球。アーチをかけたのは、入団5年目の藤井だ。
 
  ダイヤモンドを回り終えると、V戦士たちから手荒い祝福を受けた。だが
 痛くない。スタンドからは「フジイ! フジイ!」と祝福のコールだ。
 
   藤井   「高めのカーブ。高いところにきたら初球からいこう、と思
         っていた。いいところで打てたし、優勝という目標が達成
         できてうれしいです」
         
  準地元の石川県出身(金沢高卒)。大型捕手として期待され、95年に大院大
 からドラフト3位で入団したが、今季まで1軍では結果を残せずじまい。ひ
 じ痛や腰痛など、故障にも泣かされ続けた。今季のウエスタン成績は打率2
 割8分7厘、31打点、5本塁打。8月22日に1軍に昇格して、25日のヤクル
 ト戦に代打出場したが三塁ライナー。すぐさま2軍へ逆戻りした。
 
  立場的には1軍のサブのサブ。一刻も早く、信頼される存在になることが
 最大のテーマだ。だから持ち前の強打で放った大一番の一発がうれしい。
 
   藤井   「これからの自信になります」
   
  来年こそは、満員のスタンドにアーチをかける決意だ。

※チャンピオンフラッグ授与

  優勝を決めた中日に試合終了後、チャンピオンフラッグがウエスタン・リ
 ーグ村田繁事務局長から仁村監督に授与された。監督、コーチ、選手一同で
 の記念撮影が行われた後、スタッフと佐藤球団社長も輪に入り、再度の記念
 撮影。

                 【9月2日付け中日スポーツより引用】


試合結果 00ウエスタン 00教育 99ハイサイ 99ウエスタン 99教育 98ウエスタン  
打撃成績 00ウエスタン 00教育 99ハイサイ 99ウエスタン 99教育 98ウエスタン 過去の成績
投手成績 00ウエスタン 00教育 99ハイサイ 99ウエスタン 99教育 98ウエスタン 過去の成績


TopPageへ


 このページへのご質問ご感想はnsystem@po.incl.ne.jpまで