08/03/06 神戸サブ
教育リーグ
◎山内4イニングパーフェクト◎
| |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
| 中 日 |
0 |
0 |
2 |
0 |
5 |
0 |
0 |
0 |
2 |
9 |
| サーパス |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
[本塁打]新井(5回4点康介)
| |
安 |
二 |
三 |
本 |
振 |
球 |
犠 |
盗 |
併 |
残 |
失 |
暴 |
捕 |
ボ |
| 中 日 |
14 |
4 |
0 |
1 |
9 |
6 |
0 |
0 |
0 |
9 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| サーパス |
2 |
0 |
0 |
0 |
8 |
2 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| | 打 | 安 | 二 | 三 | 本 | 点 | 打率 |
| 1 |
二 |
沢 井 |
5 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
.400 |
| 2 |
遊 |
岩 崎 |
5 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
.200 |
| |
遊 |
谷 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
- |
| 3 |
左 |
中村公 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.000 |
| 4 |
一 |
新 井 |
5 |
2 |
1 |
0 |
1 |
6 |
.400 |
| 5 |
右 |
堂上剛 |
5 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.400 |
| 6 |
中 |
中村一 |
4 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
.500 |
| 7 |
指 |
福 田 |
4 |
2 |
1 |
0 |
0 |
1 |
.500 |
| 8 |
三 |
堂上直 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.000 |
| 9 |
捕 |
小 川 |
5 |
3 |
0 |
0 |
0 |
1 |
.600 |
| 計 |
39 |
14 |
4 |
0 |
1 |
9 |
.359 |
| | 打 | 安 | 二 | 三 | 本 | 点 | 打率 |
| |
回 |
安 |
失 |
暴 |
ボ |
防御率 |
| 山 内 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0.00 |
| 清水昭 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0.00 |
| 佐藤亮 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0.00 |
| 高江洲 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0.00 |
| 金 剛 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0.00 |
《相手投手》康介(4回0/3)−清水(3回)−梅村(2回)
【注】防御率は失点で計算しているので正確ではありません。
D先発・山内
ルーキー・山内が先発し、4イニングをパーフェクト、毎回の6奪三振と
いう快投を演じた。2軍戦ながらプロ初の公式な試合の登板。圧巻の“デビ
ュー”を飾り、1軍昇格へ向けて強烈なデモだ。
デビュー戦の新人がゲームを完全に支配した。
山内 「今日は良かったっす。自分のペースで投げられました」
ルーキー山内がニッコリ。初々しい表情とは対照的に、その投球はえげつな
かった。
4イニング、打者12人を完ぺきに抑えた。アウトの半分、6つが三振。残
り半分、6つは完全に打ち取った内野ゴロ。外野にすら飛ばさせない。
奪った6三振の中身も多彩だった。カットボール、カーブを交えながら、
フィニッシュは速球、スライダー、チェンジアップと3種類の球種で決めた。
変幻自在にプロの打者を牛耳った。
実戦はキャンプ中の2月24日、韓国・SKとの試合で一度あるが、あくま
で練習試合。そのマウンドで山内は荒れた。1イニングを結果的に無失点に
抑えたものの、2四球を出した。制球難であっぷあっぷだった。それから11
日後、デビュー戦はまるで別人だった。
山内 「ノーワインドアップにしたから、だと思います。振りかぶ
らないようにしたんです。もともと自分はストレートを低
め低めに投げられるような投手じゃなかった。それがノー
ワインドアップにしてから低めにいくようになった」
散々だったSK戦の2日後、小林2軍投手コーチと話をした。アドバイス
されたのが、振りかぶらず、腹の前でグラブを構えてから投げるノーワイン
ドアップのフォームだった。試してみると、面白いように制球できるように
なった。
プロの水にも、少しはなじんだようだ。山内は「まだ全然、慣れてないで
す」と、言うが
山内 「最近は少し自分のペースで投げられるようになってきた」
沖縄・読谷でのキャンプ中盤、困った顔をしたことがあった。
山内 「ヤバいっす。ペースが乱れている。自分のペースで投げれ
ていない…」
周りの投手たちの投球に刺激された。プレッシャーもあっただろう。ムキに
なって力んだ。ボールは走らない。制球は乱れまくった。
悩みながらスタートしたプロ生活。キャンプを終え、一歩一歩、自分を制
御できるようになってきた。目標にしてきた開幕1軍へ、十分なアピール内
容の投球も見せた。
山内 「開幕1軍? 自分にはまだ課題がありますけど、チャンス
があれば狙いたい」
言葉は控えめでも、確実にステップアップしている。
※小林コーチが助言
山内はワインドアップをやめたことで悪癖を大幅に修正することができた。
左足を踏み出す際、あごが大きく上に向く。これがずっと直らない癖だった。
山内 「今でもあごは上がるけど、以前ほど上がらなくなった。そ
のおかげでボールを少し前で離せるようになった。離す位
置は少しの差なんですけど、それで随分低めにいくように
なった」
振りかぶった反動であごが上を向き、体の軸も上を向く。右手がボールを
離す位置も上になる。投球の行き先は高くなる。キャンプ中は高めにすっぽ
抜ける球が多かった。それがこの日はほとんどなかった。名城大時代、山内
はほとんど自分自身でフォーム修正してきた。プロは違う。プロの目で見て
もらえる。今回は小林2軍投手コーチの助言に救われた。
※今は必要ないよ…
教育リーグとはいえ圧巻のデビューを飾った山内だが、この好投が1軍昇
格にすぐ結び付くことはなさそうだ。キャンプ中の落合監督は、新人につい
て「彼らを今必要としているとは言えない。ある程度、時間をかけて…」と
発言。熟成を待つ方針だ。
※自己分析できる力がある
試合前、山内が自分で言っていた。
山内 「サーパスは打撃がいいチームなんですよね。いいバッター
が多いんでしょうけど、今日は抑えられる気がします」
見事に抑えた。予告快投だ。
杜若高時代も予告無安打無得点試合が2度。「今日はノーヒットノーラン
やってくる」と言って家を出て、本当にやってのけたことが2度。そんなエ
ピソードを持つ男。見方によってはビッグマウスだが、ただ大口をたたいて
いるワケではないようだ。
山内 「予告ノーヒットノーランのときも、自分の調子がすごく良
かったんです。だから自信があった」
最近も「調子がいい」と、感じていた。やんちゃなところがある半面、冷静
に自己分析できる力もあるようだ。
※山内の全投球
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
回 打者 球種 コース 結果
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1回 小瀬(左) 1直球 内低 ボール
2スライダー 中低 空振り
3直球 内中 一ゴロ
柴田(左) 1直球 中低 三ゴロ
相川(右) 1スライダー 外低 ボール
2スライダー 外中 見逃し
3直球 外高 空振り
4直球 外中 振三振
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2回 吉良(左) 1スライダー 内高 投ゴロ
田中(右) 1直球 外低 見逃し
2直球 中高 空振り
3スライダー 外低 逃三振
由田(左) 1直球 外高 ボール
2カット 内低 ボール
3スライダー 外低 ボール
4スライダー 外中 見逃し
5スライダー 外低 見逃し
6カット 内低 振三振
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3回 長田(左) 1スライダー 中低 二ゴロ
横山(右) 1カット 外高 見逃し
2直球 外高 ボール
3スライダー 内高 ファウル
4チェンジアップ外低 ボール
5直球 外低 ボール
6スライダー 外低 振三振
土井(右) 1直球 外中 見逃し
2直球 外低 見逃し
3直球 外高 ボール
4スライダー 内低 三ゴロ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4回 小瀬(左) 1スライダー 外中 見逃し
2スライダー 内低 ファウル
3直球 外高 ボール
4スライダー 中高 ファウル
5チェンジアップ内低 振三振
柴田(左) 1カット 外高 見逃し
2カーブ 外高 三ゴロ
相川(右) 1スライダー 中高 ファウル
2直球 外低 ボール
3直球 外低 ファウル
4カット 外高 ファウル
5直球 中高 振三振
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【注】3回土井の1球目に、この日最高速の145キロ
D2番手・清水昭−−−名城大リレーだ
2年目の清水昭が“名城大完全リレー”を見せた。名城大の1学年後輩の
山内のあとを受けて5回から登板。2イニングを完全で決め、パーフェクト
を6イニングまでつないだ。
清水昭 「今日はスプリットが良かった。良かったのはスプリットだ
け、でしたけど」
鋭く小さく落ちるスプリット習得に昨秋から取り組んでおり、その成果は出
ているようだ。
D4番一塁・新井−−−大爆発だ!! 6打点
新井が満塁弾など6打点と大場発した。3回に左翼線へ2点適時二塁打。
5回無死満塁では、左腕・康介の内角へ切れ込んでくるスライダーをとらえ
た。腕をたたみ、左翼への一発。
新井 「スライダーを狙っていたわけではありませんが、体が反応
しました。うまく打てたと思います」
キャンプ終盤に2軍落ちしたが、今季“1号”で復調をアピールした。
【3月7日付け中日スポーツより引用】