07/07/19 松山 フレッシュオールスター
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１ |
２ |
３ |
４ |
５ |
６ |
７ |
８ |
９ |
計 |
| 全 イ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
| 全 ウ |
１ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
１ |
［勝 投］甲 藤(ソフＢ)
［セーブ］浅 尾(中 日)
［敗 投］大 嶺(ロッテ)
| | 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 三振 | 四死 |
１ | ４ | ７ | ８ |
| ４ |
三 |
堂上直 |
３ |
０ |
１ |
０ |
２ |
０ |
中安 |
三振 |
三振 |
|
| ５ |
左 |
堂上剛 |
３ |
０ |
０ |
０ |
１ |
０ |
一ゴ |
三邪 |
三振 |
|
| ８ |
捕 |
田 中 |
１ |
０ |
０ |
０ |
０ |
０ |
|
|
|
投ゴ |
| |
回数 |
球数 |
打者 |
安打 |
三振 |
四死 |
失点 |
自責 |
| 浅 尾 |
１ |
７ |
３ |
０ |
１ |
０ |
０ |
０ |
ウ４番三塁・堂上直−−−１軍合流、舞台はドームへ、さぁチャレンジ
フレッシュオールスターゲームは19日、松山市の坊っちゃんスタジアムで
行われ、全ウが１−０で全イを破った。全ウの４番を任された堂上直は３打
数１安打に終わったが、守備では三塁線の痛烈なゴロをアウトにするなど、
スーパールーキーらしい存在感を示した。オールスター休み中の１軍合流も
内定。後半戦には直倫の勇姿がナゴヤドームで見られる可能性も出てきた。
兄の剛裕は５番左翼手でスタメン出場し、３打数無安打に終わった。
スター候補生が勢ぞろいする舞台でも、堂上直の輝きは変わらなかった。
初回、この日一番の注目を集めた大嶺との初対決。追い込まれながらも、147
キロのボール気味の速球を強引に中前へはじき返した。
堂上直 「大嶺くんとの対戦が一番楽しみだった。絶対打ちたかった
のでよかったです」
昨年まで一緒に高校野球界を沸かせた“ハンカチ世代”を、強烈に意識して
いる。プロ入り後は、田中(楽天)、増渕(ヤクルト)、大嶺ら投手勢に１軍出
場を先に許した。早大に進学した斎藤も大学野球界で１年目からこれ以上な
い結果を残した。対して自分は２軍でひたすらチャンスをつかむ日々。
今回は久々の大舞台だった。
堂上直 「２打席目まで緊張してしまいました」
愛工大名電高の先輩であり、尊敬するイチローが1992年にＭＶＰを獲得した
ことを知り、自身も狙っていた。だが安打の後は２三振。７回、楽天の先発
ローテに入っている永井には手が出なかった。８回に高口(日本ハム)の放っ
た三塁線のゴロを逆シングルでさばく好守備もあったが表彰台は逃した。
名古屋に戻った後は、球宴休み中の１軍練習合流が内定している。スーパ
ールーキーを１軍に合流させることによって、ほかの選手も刺激を受け、堂
上にもいい経験となるはず。落合監督はこんな狙いを前半戦終了後、話して
いる。
落合監督 「上、下入れ替えがあるだろうし、いつ何時そうなってもい
いように準備はしてくれている。チーム内の競争がいい方
向にいくんじゃないのか」
もちろん堂上自身も、１軍合流を頭に入れ、この日の打席でシミュレーシ
ョンしている。
堂上直 「きょうは１軍のピッチャーの球が見られた。自分は落ちる
球が苦手なので、その見極めが１軍への課題です」
今回の招集が、後半戦の１軍昇格につながるかは今後のアピール次第。晴れ
舞台でのヒットと経験を手土産に、ナゴヤドームへと勝負の場を移す。
ウ５番左翼・堂上剛−−−オレも上に！ 兄猛アピール
お祭り気分はなかった。７回、永井の速球に空振り三振に倒れると、堂上
剛は無表情でベンチに帰った。せっかくの兄弟出場が、３打数無安打で終わ
った。
堂上剛 「ほんっと頭きます。何ひとつ楽しめなかった。これから練
習しまくるしかないっす」
試合後は自分へのイライラが抑えきれなかった。試合前、多くの選手が笑顔
で取材を受ける中、１人ピリピリムードだった。弟・直倫との共演が注目を
集めていたが、本人にとっては全く関係ないことだった。
堂上剛 「いつもの試合と同じ気持ちでやります。ここで活躍して、
１軍に呼ばれるきっかけにしたいんです」
ウエスタン・リーグでは40試合で打率３割９分５厘と打ちまくった。だが２
度の１軍昇格では安打を打てず、２軍に逆戻り。今回は１軍首脳陣の目に留
まる活躍をしたかったが、持ち味を発揮できず、悔しさだけが募った。
ウ８番捕手(途中出場)・田中−−−リード自ら「合格」
７回から途中出場した田中が、３イニングを無失点に抑える好リードを披
露し、全ウの逃げ切り勝ちに貢献した。
田中 「零点で抑えられたことはよかった。(他チームの)投手とは、
事前にベンチで打ち合わせしたので慌てることなくリード
できました」
守備面で自らに合格点を与えていた。
ウ７番手・浅尾−−−出たぁ〜157キロ
公約通りのＭＡＸ超えで、浅尾が観客を魅了した。中日が誇るイケメン超
特急右腕が自身の球速を３キロ上回る157キロの速球を披露し、 坊っちゃん
スタジアムのファンの目をくぎ付けにした。
全ウの抑えとしてマウンドに上がり、先頭打者の上田(ヤクルト)に対する
初球に、149キロの速球を投げ込むとエンジン全開。２球目に152キロをたた
き出し、125キロのパームで３球三振に打ち取って、 迎えた下園(湘南)への
初球だった。しなる細腕から放たれた投球は、バットに当てられて二ゴロと
なったが、電光掲示板には「157キロ」の球速表示(テレビ局の測定では153
キロ)だ。
浅尾 「あれは絶対違います」
浅尾本人は打球の速度だったと否定しながらも
浅尾 「感覚が取り戻せました。自信になりました。 久しぶりに
『いけるな』と思いました」
まんざらでもなさそうな表情。不調から２軍再調整を命じられ、フォーム修
正や投げ込みを行ったが、なかなか調子が上がらずに元気がなかったが、よ
うやく復調へのきっかけをつかんだ。
浅尾 「これをずっと続けられるように自信をつけてから、１軍に
行きたいですね」
この球宴をきっかけに、竜のスピード王が再び１軍を目指す。
【７月20日付け中日スポーツより引用】
