07/03/07 ナゴヤ  教育リーグ

◎森岡3試合連続猛打賞、平田2試合連続弾&3安打◎

 
ソフトB
中  日

[本塁打] 辻    (5回1点佐藤充)
     平 田   (5回2点田之上)
     トゥーシェン(7回1点クルス)

 
ソフトB 14
中  日 11

 打率
遊   柳 田 .333
二   森 岡 .588
指   井 上 .250
三   堂上直 .304
一   新 井 .400
中   中村一 .286
  走中  藤 井 .000
左   堂上剛 .333
捕   前 田 .083
右   平 田 .238
35 11 .308
 打率

  防御率
佐藤充 3.38
清水昭 0.00
クルス 2.25
浅 尾 0.00
高江洲 18.00

【盗塁】藤井

《相手投手》田之上(5回)−山田大(2回)−大西(2回)

【注】防御率は失点で計算しているので正確ではありません。

D2番二塁・森岡

  森岡の好調な打撃がとどまるところを知らない。この日も4打数3安打と
 打ちまくり、これで3戦連続“猛打賞”。だが、本人にまったく浮かれる様
 子はない。

   森岡   「ゆっくりとタイミングを取ることを心掛けています。 (球
         が)よく見えているのはあるけど、結果はたまたま。まだ、
         やることがたくさんあるので…。(自分の)キャンプをやら
         ないといけないですからね」

 春季キャンプの出遅れ分を取り戻すために、必死に自分と向き合っている。

D4番三塁・堂上直、7番左翼・堂上剛

  堂上兄弟が地元ナゴヤ球場で初のそろい踏みだ。新人の弟・直倫が「4番
 ・三塁手」、4年目の兄・剛裕が「7番・左翼手」としてスタメン出場。今
 回が兄弟そろっての初のスタメン出場となった2人。直倫は尊敬する兄との
 プレーに「うれしかったです」と感激しきり。一方、兄の剛裕は

   堂上剛  「試合前はうれしかったですけど…。試合中は気にせずに、
         自分のことに集中しました」

 先輩としてプロ意識をのぞかせていた。

D2番手・清水昭

  オープン戦、練習試合を通じて無失点を続けているルーキーの清水昭が、
 ナゴヤ球場デビュー戦となったこの日も、小気味のいい投球を披露。1イニ
 ングを1安打2奪三振の無失点に抑えた。

   清水昭  「だいぶ落ち着いて、周りが見えるようになってきました。
         (ファンの)声援が聞こえて、それを力に変えてできたと思
         います」

  1軍合流も決まり

   清水昭  「吸収するところは吸収して、すぐ落とされないように頑張
         ります」

D3番手・クルス

  日本初被弾で初失点こそ許したが、育成選手のクルスがこの日の投手陣の
 最速となる152キロを記録するなど、150キロ台を連発。剛速球で観客を沸か
 せた。

   クルス  「(被本塁打は)球が高くて、甘く入ってしまった。そこは反
         省しなきゃいけないけど、感じは悪くはなかった。体調も
         いいし、調子はいいよ」

D4番手・浅尾

  浅尾が実戦初登板。8回1イニングを1安打無失点に抑えた。MAXは149キ
 ロを記録するなど素質の高さを証明した。

  粗削りだが磨けば光る、そう予感させるデビュー戦だった。ケガで出遅れ
 ていた浅尾の実戦初登板は1イニングを1安打無失点。 ボークもあったが
 MAXは149キロ。力でねじ伏せた“初陣”だ。

   浅尾   「試合で投げることができてうれしかった。やっとですから
         ね。楽しかったです。あんまり覚えてないですけど」

  自作自演のピンチも切り抜けた。8回先頭の田上に右前打。続く吉本は二
 ゴロも、1死一塁からセットポジションのときに静止していないという理由
 で2度のボークをとられた。1死三塁の大ピンチだ。

   浅尾   「初めてで急いでしまって…」

 だが、小斉を直球で空振り三振に仕留めると、森本を一ゴロ。全9球のうち
 変化球はパームの2球のみ。直球主体で封じ込めた。

  厳しい道のりだった。「自分のことを知らなすぎた」と振り返る1年目の
 キャンプ。序盤で飛ばしすぎると右前腕部の張りで別メニュー。終盤に通常
 メニューに戻ったが、フォームを崩した。

   浅尾   「不安でした」

 分岐点になったのは4日の実戦形式での登板だ。

   浅尾   「ブルペンだといろいろ考えるけど、打者が相手だとうまく
         いって…。実戦型なのかも」

 光が見えた。

   高橋コーチ「ストレートで空振りが取れるんだからね。球に力があるん
         だよ。それでいいんだ」

 今後はイニング数を増やす予定。遠回りはしたが、無駄ではない。地元・愛
 知で育った右腕は着実に歩いていく。

                 【3月8日付け中日スポーツより引用】