06/04/26 ナゴヤ  サーパス5回戦(対サーパス0勝3敗2分)

◎平田4打席目で初安打◎

 
サーパス
中  日

 
サーパス
中  日

 打率
二   中 川 .148
右   藤 井 .000
中   平 田 .250
  走中  中村一 .208
三   新 井 .256
左   春 田 .303
  打   中村公 .138
遊   柳 田 .118
一   堂 上 .233
  打   小 山 .375
捕   清 水 .080
投   小笠原 .000
  投   遠 藤 -
  投   高橋聡 -
31 .200
 打率

  防御率
小笠原 71/3 29 3.93
遠 藤 2/3 0.00
高橋聡 3.60

《相手投手》山口(6回)−吉川(1回)−岸田(1回)−山本(1回)

D3番中堅・平田

  未来の大砲が初実戦で初安打を放った。平田が「3番・センター」でスタ
 メン出場した。右肩痛で出遅れていた平田のデビュー戦。第4打席に中前へ
 “プロ初安打”を記録し、4打数1安打2三振だった。

  光るべき舞台でしっかり光る。スター候補生のデビュー戦。8回1死、平
 田のバットが快音を鳴らした。

   平田   「すごいうれしかったです」

 忘れられないプロ初安打を、ライナーで中前に運んだ。

  相手はサーパスの新人右腕・岸田。 カウント1−1から130キロのスライ
 ダーをとらえた。佐藤2軍監督が「うまくバットがついていった」と、褒め
 た巧打。注目を浴びた中で、逸材ぶりを見せた。

  打順はいきなり3番。期待の高さの現れが、本人にはプレッシャーだった。
 ただでさえ

   平田   「高校の時とは違った雰囲気を感じた」

 という緊張感。

   平田   「最初の試合で3番で、いいのかなあ、と思っていた」

 3打席目まで空振り三振2つと二ゴロ。相手はサーパスのMAX158キロ、元日
 本最速男の山口だった。 150キロ近い速球に苦戦した。最後の第4打席で勝
 負強さを発揮。

   平田   「1本出て良かった」

 結果で応え、白い歯がこぼれた。

  守備機会は3度。本格的な返球のケースはなかったものの、無難にこなし
 た。それでも首脳陣は慎重だ。

  頭から飛び込むプレーは厳禁で、今後の試合出場も、右肩の状態をチェッ
 クしながら決めていくという。

  右肩を大ケガしたのは大阪桐蔭高3年だった昨年9月の試合。約6カ月で
 実戦復帰を果たした。

   平田   「ケガした当初は、今年いっぱい試合はダメかもしれないと
         思っていた。それを考えると、すごい良かった」

 落合監督が「オレ以上になれる」と太鼓判を押した将来の主砲候補。驚異的
 な回復で新しいステージに上がった。

※平田の全打撃成績
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 打席 投手 球数 球種    球速 コース 結果
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  1 山口  1 スライダー  127 内高  ボール
        2 ストレート  143 内高  ファウル
        3 ストレート  148 外低  ストライク
        4 フォーク   129 外低  空三振
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  2 山口  1 ストレート  143 内高  二ゴロ
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  3 山口  1 ストレート  149 外高  ストライク
        2 ストレート  144 外低  ボール
        3 ストレート  148 外中  空振り
        4 ストレート  146 外中  ファウル
        5 ストレート  149 外低  ボール
        6 スライダー  130 外低  空三振
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  4 岸田  1 ストレート  141 外低  ストライク
        2 スライダー  130 外低  ボール
        3 スライダー  130 外低  中安
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D5番左翼・春田

  平田と同じ高校出ルーキーの春田も安打を放った。「5番・左翼」で出場
 し、4回に三塁線へ痛烈な内野安打。

   春田   「狙っていた外角の球が来たので、逆らわずにバットを出し
         た」

 技ありの流し打ち。平田と競演した。こちらは早くも11試合目の出場。打率
 3割3厘、1本塁打と結果を出して主軸に座っており、平田の一歩先を進ん
 でいる。

D先発・小笠原

  今季一番の好投を披露したのが小笠原だ。今季の自身最長となる7イニン
 グ1/3を投げて、7安打6奪三振の1失点。 変化球のキレがさえ、終始、安
 定した投球を見せた。

   小笠原  「きょうは変化球がよかった。ストレートは力んで抜けるボ
         ールがたまにあった。その辺が次への課題ですけど、全体
         的にまとまっていた。こういう投球を続けていきたいです
         ね」

 投げるごとに確実に調子を上げている小笠原が、さらなる上積みを目指して
 いく。

                 【4月27日付け中日スポーツより引用】