05/10/18 日南東光寺  フェニックス・リーグ

◎朝倉6イニング3失点◎

 
インボイス
中   日

[本塁打]高山2、大島(イ)、森野(中)

 
インボイス 12 10
中   日

 打率
右   英 智 .421
遊   鎌 田 .250
左三  森 野 .200
指   高橋光 .400
  走   普久原 .143
二   森 岡 .353
一   堂 上 .250
中   桜 井 .111
  中   中村一 .111
捕   前 田 .500
三   中 川 .133
  左   普久原 .143
29 .279
 打率

  防御率
朝 倉 28 4.50
遠 藤 10 7.20
小 林 4.50

《相手投手》涌井(5回)−藤原(1回)−山岸(1回)−小野寺(1回)−張(1回)

【注】防御率は失点で計算しているので正確ではありません。
   特別ルールで指名代走を使う。

D先発・朝倉

  2本塁打を浴びた先発・朝倉は6イニングを3失点ながら、安定感のある
 内容で2軍首脳から及第点を与えられた。

  詰めが甘かった。1点差の4回2死。2回に逆転2ランを浴びたインボイ
 スの高山に、2打席連続で右翼席に運ばれた。マウンド上の朝倉が天を仰い
 で、全身で悔しさをあらわにした。

   朝倉   「また2死から打たれましたが、今日はそこだけでした。(シ
         ーズン終盤の)調子を維持していこうと思っているので、全
         体的にはよかったと思います」

 試合後は笑顔も戻り、反省と自信の両方が口をついて出た。

  今季1軍の最終登板だった6日のヤクルト戦でも2死から失点を重ねた。
 課題はクリアできなかったが、この日も走者を許しても丁寧な投球で大崩れ
 することなく、6回を投げ抜いた。

  その事実が、今の朝倉には最も大切なこと。

   佐藤監督 「本塁打はたまたま。内容はよかったよ」

 及第点を与える。

  背番号が「18」から「14」に変わる来季に向け、朝倉はゆっくりと、しか
 し、確実に“完全復活”への道を歩んでいる。

D1番右翼・英智

  昨季のゴールデングラブ男・英智がスーパーキャッチを披露した。5回2
 死一、二塁で、インボイス高山の右翼へのライナー性の当たりをダイビング
 キャッチ、追加点を防いだ。スタンドから拍手がわき起こったビッグプレー
 にも

   英智   「普通のプレーを、普通にできるようにしています」

 いつも通り落ち着いた様子で話していた。

D3番左翼→三塁・森野

  森野は秋季のテーマとしている“初球の好球必打”を有言実行、2試合ぶ
 りの今リーグ2号を放った。

  狙い澄まし、初球を迷わず振り抜いた。初回2死。3番・森野がインボイ
 ス先発・涌井の初球、139キロの直球を右翼芝生席にたたき込んだ。

   森野   「真っすぐにタイミングを合わせていたんで。どんな球種で
         も初球からタイミングを合わせられるように、取り組んで
         ますからね」

 “初球の好球必打”をテーマに掲げた今秋。16日の巨人戦の6回でも、2番
 手・後藤の初球を本塁打。目標が徐々に形となって表れ始めた。

  今季、プロ入りして初めてフルに1軍登録された。7日にシーズンを終え
 たばかりだが、翌8日からソフトバンク1軍との練習試合に出場するために
 2軍に合流。その後、教育リーグ5試合を含め、9月10日の巨人戦から実に
 29試合連続で先発出場している。当然、疲れはある。しかし、今リーグでも
 緊張感を切らさず、打席に立っている。

   森野   「1軍でやることを前提にやっていますから」

 その目は既に来季を見据えているからだ。

  今季、一時は3割を超えていた打率も終盤失速し、2割6分8厘に終わっ
 た。

   森野   「ホームランじゃなくて、もっと確率のいい打撃をしないと
         いけないですから」

 だから、この日、打者として最高に気持ちがいいはずの本塁打にも、笑顔ひ
 とつみせなかった。

  今季味わった悔しい思いを繰り返さない。そのためにも、森野は秋季キャ
 ンプが終わるまでバットを振り込んでいく。

D8番捕手・前田

  先発マスクでフル出場した前田が、前日(17日)の小山に負けじと、2安打
 1犠飛1打点と活躍。

  しかし、一発出れば逆転サヨナラの場面だった9回2死一、三塁では、中
 途半端な打撃で初球を打ち、一ゴロとなって試合終了。

  この日は、自分がリードした朝倉と遠藤が計3発を浴び、

   前田   「最後の打席も、守備でもよくない。1点差のときに、本塁
         打を打たれないようにリードしないと…。今は打撃のこと
         は二の次なんです」

※小川と中村公が帰名

  小川と中村公が18日、負傷のため秋季教育リーグ参加中の2軍チームを離
 れ、帰名した、両選手とも17日のヤクルト戦で負傷。小川は二塁スライディ
 ングの際に相手選手に左足に乗りかかられて左ふくらはぎを、中村公は本塁
 突人の際に右ひざを痛めた,

                 【10月19日付け中日スポーツより引用】