05/10/17 西都  フェニックス・リーグ

◎高橋聡3イニング無安打1四球◎

 
中  日
ヤクルト

 
中  日
ヤクルト

 打率
左   英 智 .438
二   鎌 田 .300
三   森 野 .188
  一   堂 上 -
指   高橋光 .417
  走   中村公 .375
遊   森 岡 .429
中   中村一 .000
右   普久原 .167
捕   小 山 .500
一三  中 川 .154
34 .280
 打率

  防御率
高橋聡 10 0.00
鈴 木 0.00
川 井 14 0.00
石 川 0.00

《相手投手》松岡(5回)−平本(1回)−佐藤(2回)−宇野(1回)

【注】防御率は失点で計算しているので正確ではありません。
   特別ルールで指名代走を使う。

D先発・高橋聡

  1軍首脳の指示で先発した高橋聡は、3イニングを無安打1四球と好投。
 今季61試合で登板した貴重な中継ぎ左腕に、来季の先発転向、中継ぎとの併
 用案も浮上した。

  腕がしなった。足が高く跳ね上がった。ヤクルト打線を蹴散らすかのよう
 に、高橋聡がアウトの山を築いていく。MAX145キロの直球を軸に、無安打1
 四球3奪三振と全く寄せ付けない安定した投球で、1軍61試合登板の貫録を
 見せつけた。

   高橋聡  「テンポよく投げることだけを考えていました」

 短いひと言に充実感をみなぎらせた。

  今季中継ぎの貴重な存在として31試合連続無失点など優勝争いにも貢献し
 た22歳左腕。

   佐藤監督 「1軍から『高橋聡を先発で投げさせてほしい』ということ
         だった」

 来季の先発も視野に入れた1軍首脳の指令で、この日の先発登板が決まった。

  すでに先発投手としての片りんをみせていた。今季2度目の2軍落ちとな
 った9月下旬、ファームで2度先発。同24日の阪神戦では、プロ入り自己最
 長の7イニングを投げて6安打3失点で勝ち投手。同29日のソフトバンク戦
 では2−3でサヨナラ負けこそ喫したものの、 1人で8イニング2/3を投げ
 きった。

   小林コーチ「森コーチから明確には聞いていない。
         あの2度の先発で、われわれも高橋聡の違う面を見ること
         ができた。先発もできれば、彼自身の生きる道も広がり、
         チームにも(先発・中継ぎと)選択の幅が広がる。今日の投
         球も良かったし、十分に(先発の)力はある」

 太鼓判を押し、先発・中継ぎでの併用案をほのめかした。

   高橋聡  「与えられた仕事で頑張るだけです」

 首脳陣の目はその高い能力に向けられている。

D3番手・川井

  3番手で登板した川井が4イニングを投げ、2安打無失点に抑える好投を
 みせた。

   川井   「高めに抜けた球を打たれてしまったんで、まだまだですね」

 9月から取り組んでいるすり足での投球フォームも安定してきている。

   川井   「このフォームをしっかり固められるようにしたい」

D8番捕手・小山

  二塁ベース上でベンチに向かって照れくさそうに頭をペコリと下げた。1
 −0で迎えた6回2死満塁。8番・小山がヤクルト2番手・平本の4球目の
 スライダーを読み通りとらえて左前に運び、走者2人を本塁へ迎え入れた。

   小山   「(6番の中村)一生あたりから多くなったスライダーを狙い
         打ちしました。何とか走者をかえしたかった」

 8回にも2死二塁から右前適時打を放ち、勝負強さを発揮。この日は3打数
 2安打3打点1四球の大活躍だった。

  守備でも好リードを披露した。先発マスクでフル出場し、ヤクルト打線を
 散発3安打に零封した。

   小山   「古久保コーチから打者とのタイミングを考えてリードする
         ように言われているんで、その辺りを気を付けました。で
         も、今日は投手がいい球を投げてくれたおかげですよ」

  正捕手・谷繁の残留もほぼ決定した。柳沢、故障から復帰の清水ら“2番
 手の座”の争いはし烈だが、今季終盤の1軍経験を生かし、飛躍の秋にした
 い。

                 【10月18日付け中日スポーツより引用】