05/10/10 清武  フェニックス・リーグ

◎長峰7イニング2失点◎

 
日本ハム
中  日

[本塁打]田中賢(日)

 
日本ハム 11
中  日

 打率
遊   沢 井 .000
  遊   鎌 田 1.00
左   英 智 .667
三   森 野 .250
指   高橋光 .333
  走   中村公 -
二   森 岡 .750
右   桜 井 .000
中   中村一 .000
捕   小 山 .333
  走   中村公 -
一   中 川 .000
31 .290
 打率

  防御率
長 峰 30 2.57
石 川 0.00

【失策】森岡

《相手投手》江尻(5回)−佐々木(2/3回)−金森(3回1/3Q)

【注】防御率は失点で計算しているので正確ではありません。
   特別ルールで指名代走を使う。

D先発・長峰

  長峰が7イニングを2失点、6奪三振と好投。9月から取り組み始めた足
 を高く上げる新フォームに手応えをつかんだ。

  MAX135キロ。決して速くはない。それでも相手のバットは空を切る。奪っ
 た6つの三振は、すべてが空振り三振。長峰が繰り出すボールには、相手の
 予想を上回るキレと粘りが宿っていた。

   長峰   「今日は粘り強く投げられましたね。このスピードで空振り
         が取れたのは自信になります。ここでアピールしていきた
         かったし、良かった」

  教育リーグとはいえ、多くの若手の中から選ばれた“開幕投手”の座。燃
 えないはずがない。初回にソロアーチを浴び、その後も毎回のように安打を
 許したが、要所を締めて7イニングを2失点。 粘り強さを発揮しつつ、130
 キロ台の直球で空振りの山を築き上げていった長身左腕。秘訣は、右足にあ
 った。

   長峰   「最近、佐藤監督やコーチと一緒に右足を高く上げるフォー
         ムに変えてきたんです。今日はその成果を出せたかな」

  さらなる球威と粘りを求め、9月からフォームの改良を始めた長峰。コー
 チ陣から右足の上げ方が小さいために体が開いてしまう欠点を指摘され、試
 行錯誤のすえに、ややひねりながら高く足を上げる現在の型にたどり着いた。
 この秋のテーマは「新フォームの修得」。未完成ながら成果の一端を見せた
 左腕に、

   小林コーチ「球に威力があった。これを1軍の首脳陣の前でも見せてほ
         しい」
   長峰   「まだボールが高く浮いていたし、課題はあります。でも、
         今日のボールを、いいリズムで低めに集められたら…。こ
         の調子でキャンプでもアピールしていきます」

  1軍で投げることなく終わった長峰の2005年シーズン。でも、まだ1年が
 終わったわけじゃない。鍛え、磨き、新フォームを確立させるための“秋の
 陣”。充実の秋を過ごし、巻き返しの2006年へとつなげてみせる。

D5番二塁・森岡

  守備強化を目指す森岡はでフル出場。3安打と好スタートを切った。

  体が自然と反応した。考えるまでもなく、バットがボールをとらえ、打球
 が右前で弾む。一塁ベース上で、森岡が納得の表情を浮かべた。

   森岡   「3本目の安打ですね。カーブかスライダーか、ちょっとよ
         く分からなかったけど、内角のボールをうまくライトへ運
         べた。あの感じですね」

  7回の第3打席、日本ハムの3番手・金森の6球目。内角をえぐってきた
 変化球を無心で右前へ運んだ。初回と4回の中前打に続き、この日3本目の
 安打。だが、放った安打の数より、その内容が森岡を満足させる。内角を右
 へ、外角を左へ。広角に打ち分ける技術。この秋に追い求める打撃の形を、
 自然体で実践できた一打だったからだ。

   森岡   「宮崎に入る前、福岡で試合をしたんですが、全然、真ん中
         にボールがこないんです。内外角を打ち分ける技術の必要
         性を痛感しました」

  教育リーグに突入する直前の7、8日。福岡でソフトバンクとの練習試合
 に臨んだ。プレーオフを控えたパ・リーグの勝率1位チームとの“腕試し”。
 その結果、自分の未熟さを知り、足りない技術を痛感した。だが、そのおか
 げで秋の課題も浮かび上がってきた。

   森岡   「打撃はまたいつ崩れるか分かりませんからね。今日の感覚
         を大事にして、より確実なものにしていきたい」

 幸先の良いスタートとなった納得の3安打。右へ、左へ、打球が弾む度、森
 岡のバットの引き出しが増えていく。

                 【10月11日付け中日スポーツより引用】