05/02/27 読谷  練習試合

◎樋口、川井、無失点デビュー◎

 
L  G
中  日 13

 
L  G 10 10
中  日 14 10

 
二   都 築
左   大 西
  走三  堂 上
三左  玉 野
一   森 野
指   小 川
  打   英 智
  打一  ホッシ
右   土 谷
  右   中村一
中   普久原
捕   清水清
  打捕  前 田
遊   鎌 田
40 14 13
 

 
長 峰 12
高橋聡
樋 口
川 井
ブラウン
小 林
石 川

【失策】玉野2、都築

D3番三塁→左翼・玉野

  序盤から爆発した竜打線。中でも玉野が二塁打1本を含む3安打3打点と
 暴れ回ったが、

   玉野   「いい打撃ができたのは最初の打席だけですね。あとはたま
         たまヒットになったようなもの」

 納得していない様子。守備でも最初は三塁、4回から左翼に就いたが、三塁
 で2失策だっただけに

   玉野   「内野は難しいですよ」

 肩を落としていた。

D9番遊撃・鎌田

  樋口、川井の“同期”に負けじと野手でもルーキー・鎌田が2回に右翼手
 の頭上を越える三塁打で2打点。さらに3回にも左前打を放ち、存在感を示
 した。

   鎌田   「三塁打はたまたまですけど、少しずつやりたいことがやれ
         てきているのは確かですね」

 キャンプ途中から2軍での練習が続いているが、着実にステップアップして
 いるようだ。

D3番手・樋口

  わずか8球。それでも、確かに味わえた充実感。プロ初マウンドを終え、
 樋口は満足感を漂わせた。

   樋口   「自分の力はある程度は出せたと思います。やっと投げられ
         てうれしかったですね」

  雨で流れ続けてきた実戦マウンド。ようやく“デビュー”の時が訪れたの
 は4回だった。3番手で登板すると、打者3人を三ゴロ、中飛、三ゴロ、と
 難なく料理。直球のMAXは138キロながら、低めにボールを集めて危なげなく
 1イニングを抑えてみせた。

   樋口   「変化球は全部、投げました。僕の生命線であるチェンジア
         ップも低めに投げられました」

  直球、スライダー、チェンジアップ、とわずか8球でもすべての球種を披
 露。切り札であるチェンジアップも、キャンプ中に森投手チーフコーチから
 受けた「ストライクより低めに投げるつもりでいかないとプロでは通用しな
 い」との忠告通り、冷静に打者のひざ元へ。初マウンドとは思えない落ち着
 きぶりで、佐藤2軍監督を「場慣れしている」とうならせた。

   樋口   「開幕1軍? もちろん目指したいです。そのためにもオー
         プン戦で結果を残していきたい。次は福岡? 楽しみです」

  沖縄最終日でついにその実力の一端を垣間見せた即戦力左腕。次のマウン
 ドは地元・福岡ヤフー・ジャパンドームが有力。故郷で錦を飾れば、開幕1
 軍の座もより近づくはずだ。

D4番手・川井

  樋口に続いてルーキー・川井も5回に4番手で登板。1安打を許したもの
 の、1三振を奪い、さらに走者をけん制で刺すなどこちらも落ち着いたマウ
 ンドさばき。

   川井   「まずはここまで順調にこれて良かったです」

 安堵の表情を浮かべたが、

   川井   「まだ完ぺきじゃない。まだいける、と自分では思ってる」

 さらにギアを上げていく意欲を見せた。

                 【2月28日付け中日スポーツより引用】