田上アーチ宣言
<2003年9月26日付け「中日スポーツ」より引用>
田上が「三塁」に挑戦している。20日、広島との2軍戦(由宇)で初めて三
塁守備を経験。「打球が速くて怖かった」と苦労していたが、これにはファ
ーム首脳の狙いがあった。捕手としては送球に難点があるが、打撃は好調。
田上を打線から外すことはできない。捕手以外にも指名打者、一塁手として
起用されている。
大橋監督 「三塁を守らせたのは、正式なコンバートではない。打つこ
とも守ることも足が使えないから、フットワークの練習で
す」
田上 「やっぱり、やりたいのは捕手です。最近、送球にも自信が
ついてきましたし。でも、やれと言われたら、どこでも守
ります」
試合に出なければ自慢の打撃を披露できないことを承知している。
雨天中止となった25日は、藤井寺球場の室内練習場で汗だくになりながら
打ち込んだ。一発狙いで左肩が早く開く打撃フオームを矯正。
田上 「あすは一発が出そうな感じがします」
現在、同リーグで13本塁打と栗原(広島)と並びトップを走っている。
田上 「もう1本打って、単独で本塁打のタイトルが欲しい」
10月11日から始まるよさこいりーグ(高知)では、三塁を守らせて適性を見
る案も出ている。どちらにせよ、守るポジションを早く決めて打撃に集中で
きるようにしたいものだ。
絶好調だ田上
<2003年8月12日付け「中日スポーツ」より引用>
2年目の田上が、11日現在ウエスタン・リーグの本塁打部門で11本とトッ
プをひた走っている。打率も3割2分1厘と好調をキープだ。
田上 「昨年はただガムシャラにやってただけ。出場機会もあまり
多くなかったけど、1年やってみて少し慣れてきた部分が
大きい。いいゆとりみたいなものが出てきた」
今季は2度1軍を経験。「打って結果を出せば使ってもらえる。チャンス
が出てくる」ことを身を持って知った。
守備では今すぐに1軍で用しないことも自覚している。田上自身の恒例と
なりつつある居残り練習では、足の使い方やスローインクで同じことを繰り
返しながら、一日も早い習得に向け努力を怠らない。
田上 「悔しいけど、今のままでは投手に迷惑が掛かる。盗塁を刺
せないと苦しい。ほかの捕手に負けたくない一心です」
負けん気をのぞかせた。
いずれは攻守すべてで貢献できる捕手を目指し、田上が気合を込めた。