矢口、右ひじ不安なし−最速140キロ、変化球も大丈夫
           <2003年7月31日付け「中日スポーツ」より引用>


 5年目の右腕・矢口が29日のウ・リーグ、サーパス戦で約2カ月半ぶりに
公式戦登板。2番手として2イニングを1安打、無失点に抑えた。

 今季は、まだ3試合目。5月11日のサーパス戦で右ひじを痛めて治療して
いたためだ。

  矢口   「やっと投げられました。もう右ひじの不安はありません。
        早く先発がしたいです」

声が弾む。

 速球は最速140キロ、カーブは曲がりが大きく、 ひじに負担のかかるシュ
ートも投げた。間隔が開いていたせいで制球はもうひとつだったが、

  矢口   「感じは悪くなかった。次は大丈夫です」
  都コーチ 「少し投げる手の位置が上過ぎたが、思ったより良かった。
        1、2試合、短いイニングを投げさせてから先発を考えた
        い」

 昨季はウ・リーグで10勝を挙げ、最多勝利投手賞を獲得。1軍登板も経験
し、今季の活躍を期待されていたが、思わぬアクシデントに見舞われた。巻
き返しは、これからだ。


矢口、後半は必ず巻き返す!!
           <2003年7月10日付け「中日スポーツ」より引用>


 松坂世代としての意地がある。5年目・矢口が、後半戦への巻き返しを誓
った。

  矢口   「オールスター後までにベストの状態に近づける。後半戦で
        最初は中継ぎでの登板になると思うけど、投げて結果を出
        し、先発としてチームに貢献したい」

 前半裁はケガに泣かされ続けた。ウ・リーグ開幕2戦目に先発で登板。4
イニングを投げ、7失点でKO。その後腰を痛めた。5月に入り状態も回復。
5月11日サーパス戦(岐阜県関市)で救援登板し、2イニングを無失点に抑え
る好投。だが3日後に右ヒジに違和感を覚え、前期の登板は2戦のみ。

 このままでシーズンを終えるわけにはいかない。状態は確実に上向き、投
球練習で自分の納得がいくボールの割合も増えてきた。まずはベンチ入りが
先決。

  矢口   「焦らず、ゆっくりしすぎずやっていく。そして前半戦の分
        まで取り戻す」

 気合を込め、自らを鼓舞する。