6年目森、意識改革
           <2003年6月17日付け「中日スポーツ」より引用>


 6年目の森が意識改革に取り組んでいる。

  森    「自分の悪いところが、頭でも体でも、だいぶ分かるように
        なってきた」

 5月1カ月間の成績が成果を裏付ける。13試合に出場して34打数11安打4
打点。打率は3割2分4厘。

  森    「気持ちをコントロールすることが大事。打たなくちゃいけ
        ないと思う気持ちと、適当でいいんだという中間の意識が
        ちょうどいい」

 今季のウ・リーグ開幕後、いきなり打撃不振に陥った。4月末の成績は45
打数8安打、打率1割7分8厘。

  森    「打たなくちゃいけないと自分にプレッシャーをかけ過ぎた。
        それでバットがうまく出てこなかった」

 悪影響を及ぼしていた切羽詰まった気持ち。

  森    「簡単にはやられない。 凡打したとしても、次の打席では
        “打たれるかも”という感じを相手投手に与えたい。1打
        席、1打席に集中する」

と考えるようになってから、視界が開けた。

 九州ナンバーワンのスラッガーとして入団。パワーは周囲の誰もが認める
ところだ。6年目の24歳。そろそろ1軍に定着したい。

  森    「自分では、あまり先がないと思っている。とにかく結果を
        出していきたい。自分のためになると思ったことは、集中
        して取り組む。1軍で打席に入ったとき、いかに自分をコ
        ントロールできるかが勝負」


元気特森5月打率急上昇−ミスター・メイだ
           <2003年6月1日付け「中日スポーツ」より引用>


 5月に入り打率急浮上の6年目・森。

  森    「凡打したとしても、次の打席につながるような形を残した
        い」

 そう心掛けるようにしてから結果がついてくるようになったという。

 開幕当初は自慢の打撃に精彩を欠き、開幕から4月末までの成績は45打数
8安打、打率1割7分8厘。打点はわずか1と不振を極めた。

 「打たなければ」という気持ちが強すぎた。その意識を捨てることにより
結果が出だした。

  森    「やられるにしても、簡単にはやられない。次には相手投手
        に“打たれるんじゃないか”という感じを与えたい」

 5月1カ月間の成績が、章剛の気持ちの変化を裏付けする。13試合に出場
し34打数11安打4打点。打率は3割2分4厘。通算打率も4月には1割台だ
ったものが、2割4分1厘まで戻してきた。

 だが、この数字に本人はまったく納得していない。

  森    「このまま終わりたくない、自分ではあまり先がないと思っ
        ているんで。とにかく結果を出していきたい」

 危機感をパワーに変えて飛躍を誓う。