捕手は守りが第一だ、清水よ練習あるのみ
           <2003年7月2日付け「中日スポーツ」より引用>


 清水が地味ながらいい働きをしている。

  清水   「打席に立ったら、ケースを考えて打っています。 昨年(2
        割3分8厘)の反省もあって、 右方向に打てるようになっ
        た」

 確かに今季は打率2割7分9厘、15打点、3本塁打と昨年を上回る成績を
残している。

 課題は守りだ。

  加藤コーチ「送球のときにボールがうまく握れない。ショートバウンド
        を止めるのは2軍では一番うまいんだが」

 スタメン出場が少ないのにも理由がある。

  大橋監督 「スタメンで起用すると打てない。なぜか途中出場や代打、
        指名打者の時はよく打つので、そのような起用になる」

 スタメンで起用されると投手のリードで神経を使い過ぎるところがあるの
だろう。捕手は守りが第一だ。そのためには、まず送球が正確になること。
練習ではうまくできる。試合になり、慌てたときにうまく送球できるように
なれば、スタメンのチャンスは多くなる。

 練習の成果はきっと出る。そう信じて、清水は連日泥まみれになり送球練
習を繰り返している。


清水打撃向上中
           <2003年5月22日付け「中日スポーツ」より引用>


 プロ6年目の清水が打撃面で成長してきた。ウエスタン・リーグでは今季
19試合出場、42打数13安打13打点、3本塁打で打率3割1分(21日現在)。18
日の阪神戦(敦賀)では8回、代打で登場し、左越え本塁打と勝負強い打撃が
光る。

  清水   「勝負をかけなきゃいけない年ですから…」

 ファームでのレギュラー争いは厳しく、気合いが入っている。2001年は終
盤にプロ入り初の1軍入りを果たし、プロ初安打をマーク。だが、翌02年は
キャンプでの右肩痛から出遅れ、1軍に一度も昇格することがなかった。田
上、前田章が加わり、ウ・リーグでも清水の出場機会は減っていた。

 若手3捕手で出場機会を競い合う中で、打撃が向上。スタメン出場時の打
率は2割8分6薩だが、途中出場だけに限ると3割5分7厘となる。

  清水   「最初、スタメンの時は投手のことばかりを考えていた。今
        は守りと打撃を気持ちの上で切り替えて臨んでいます」

 狙うは2年ぶりの1軍入りだ。