高橋聡、度胸は満点
<2003年9月1日付け「中日スポーツ」より引用>
高橋聡が躍動感あふれるピッチングを披露した。8月30日に行われたウ・
リーグ近鉄戦(岐阜・長良川球場)で中継ぎとして登板。2イニングを無失点。
打者7人に1四球を与えたものの3三振を奪う力投。
高橋聡 「前の2試合よりいい感じで投げられた。真っすぐが良かっ
た。きょうは腕の振りも良く、リズムが良かった」
会心の笑顔を見せた。
度胸も満点。打者に対して攻めの姿勢を崩さない。 真っすぐの最速は141
キロ。切れのあるボールをドンドン投げ込んだ。
高橋聡 「これからも打者に負けないように、とにかく強気で投げ込
んでいきます」
都コーチ 「今までで一番いい投球ができたと思う。このまま育ってく
れれば、近い将来本当に楽しみ」
指揮官、高橋聡に興味−腕振れている、面白い存在
<2003年8月18日付け「中日スポーツ」より引用>
川崎の投球内容には、がっかりした山田監督も、この若竜の躍動には、目
を細めていた。プロ入り2年目の高橋聡だ。
ナゴヤドームで16日に行われたウエスタン・リーグの阪神戦。高橋聡にと
って公式戦2度目のマウンドだった。1イニングを無失点。3安打を浴びた。
だが、ボテボテの内野安打やバットをへし折ってのポテンヒット…。投げ込
むボールの力を見せつけるような打球が、今後に期待感を抱かせたのだ。
山田監督 「同じ腕の振りのなかで変化球も投げてくる。腕もよく振れ
ている。面白い存在。興味を持った」
ネット裏のブースから見詰めた山田監督は、ゲーム後、そう評価した。そ
して高橋聡がマウンドを降りた後に、言い放ったコメントが、何とも頼もし
い。
高橋聡 「ブルペンでは調子は良くなかったが、マウンドに上がった
ら良くなった。落ち着いていたと思う」
春季キャンプでは秘密兵器と騒がれた。だが、体力不足は否めず、前半戦
は下半身強化を含め、基礎体力づくりに専念した。その効果の一端を披露し
た高橋聡は今後の目標をこう掲げる。
高橋聡 「1イニングでも長く投げられるようにしたい。そのために
は工夫が必要。やる気がさらに出てきた」
確実にステップアップ。今季終盤には、1軍初登板もあるかもしれない。
高橋聡ストレート磨け
<2003年8月4日付け「中日スポーツ」より引用>
2年目の高橋聡が着実に力をつけてきた。1日のプロ・アマ交流戦で3イ
ニング、57球を投げて被安打2、3奪三振、1四死球、失点2の内容だった。
失点2は、5回森岡の失策から一発を打たれた。真ん中の甘いスライダーだ
った。自信を持っている球でも甘く入ると打たれる。これはいい勉強になっ
たことだろう。
何といっても魅力はMAX140キロ台のストレートだ。ところが、先日の試合
でも変化球が目立った。
都コーチ 「練習でも、すぐに変化球を投げたがる。もっとストレート
に自信を持ってほしい」
まゆをしかめた。
高橋聡 「今はカーブ、スライダー、フォークなどの変化球の練習を
しています。もっと長いイニングを投げたいです」
少しかついで投げるが、ストレートに威力がある。変化球も大切だが自分
の一番の長所であるストレートをもっともっと磨いてほしい。まだまだ速く
なる可能性がある。
高橋聡きょう先発
<2003年7月23日付け「中日スポーツ」より引用>
2年目の高橋聡が23日、ナゴヤ球場で行われるプロアマ交流試合のJR東
海戦に先発する。今月5日のウエスタン・リーグ、阪神戦では7番手として
9回に救援登板。18日の2軍紅白戦では救援で3イニング1失点で好投する
などステップアップしてきた。
高橋聡 「狙ったところへ、どれだけ投げられるかだと思う。投げら
れれば、少しでも長いイニングが投げられるはずですから」
体力的にも春先のか弱さはなく、確実に付けてきている。ただ、野球に関
してのスタミナはまた別物。それは本人は十分に承知している。
高橋聡 「力は付いてきています。今は少しでも投げることについて
のレベルアップをしたい。まずは2軍でのローテーション
に入ることを目指したい」
伸び盛りの左腕は「緩急40キロ差投法」でアマの強豪と勝負する。
『投げられること』に喜び−高橋聡文
<2003年7月1日付け「北陸中日新聞」がんばってますより引用>
社会人チームなどと練習試合では投げたことはあるが、2軍の公式戦では
一度もマウンドに立ったことがない。それでも
高橋聡 「今は普通に野球の練習ができる。それが一番よかったこと」
笑顔を見せた。
プロ入り2年目。新人だった昨年は、自主トレ期間中に左足を痛めたため、
一年間のほとんどを体力づくりだけに注いだ。
高橋聡 「正直、焦りはあったけど、仕方ないとあきらめて冶すこと
に専念した」
今春の沖縄キャンプで、ユニホームを着てブルペンに立った時は
高橋聡 「やっと投げられた。本当にうれしかった」
身長175センチ。チームの中では正津に次いで2番目に低い投手。
高橋聡 「体は小柄だけれど、直球の切れで勝負できる投手になりた
い」
都コーチ 「前期は左ひじの調子がよくなかったこともあり、登板する
機会がなかったが、後期は投げさせようと思っている。ひ
じの使い方がうまいし、制球力がある」
高橋聡 「一時調子が悪かったが、やっと上向いてきた。球の切れを
見てもらいたい」
自信をのぞかせた。
高橋聡1年間投げられる体つくる
<2003年6月3日付け「中日スポーツ」より引用>
竜投期待の2年目左腕・高橋聡が公式戦初登板に向け着実にステップアッ
プしている。
昨年は自主トレ中に痛めた左ひざを手術。約1年間をリハビリ生活で棒に
振った。2年目の今季も、春のキャンプで高い潜在能力を首脳陣に認められ
ながら、帰名後の3月中旬に左ヒジの張りを訴えた。
走り込み不足からくるバランスの崩れが招いたものだ。幸い大事には至ら
なかったが、ノースロー調整を余儀なくされた。
だが、その間、徹底的に体力づくりに時間を費やした。
高橋聡 「投げられないかわりに、しっかり走り込んで下半身を強化
した」
今では100球前後投げ込んでもパテない体づくりができたという。
高橋聡 「(公式戦で)早く投げたい気持ちは多少ある。でも、人が先
に出てるからじゃなくて、自分白身のレベルアップを図り
たい。今は1年間通して投げられる体をつくることが目標」
プロアマ交流戦(5月20日、シダックス戦)以降、新球スライダーにも取り
組んでいる。
高橋聡 「手探り状態だが、習得できそう」
顔をほころぱせる高橋聡。焦らず、じっくり、1軍入りのチャンスをうかが
っていく。
高橋聡新フォーム
<2003年5月9日付け「中日スポーツ」より引用>
2年目の左腕・高橋聡が投球の際に踏み出す歩幅を修正し、腕を振り切る
フォーム習得に取り組んでいる。
左ひじ痛を訴えて3月末から約2週間、投球練習を中断。現在は痛みが消
え、連日の投げ込み。4日の練習試合(サーパス戦)で実戦復帰し、1イニン
グ1失点。以前は上体に頼ったような投球フォームだった。そこで故障防止
も兼ねて、踏み出す歩幅を15センチほど狭くし、体重移動をスムーズにする
フォーム改造に着手した。
高橋聡 「コントロールはまだまだ定まらないが、球威は増したと思
う」
好感触を得た。このフォーム早期習得が上昇へのきっかけになる。