都築、外野定位置獲る!
           <2003年8月13日付け「中日スポーツ」より引用>


 都築が2軍のレギュラー獲得に必死になっている。

 非凡な打撃センスを生かすため4月下旬、送球に不安の残る内野から外野
ヘコンバート。打撃に集中することによる成果がはっきりと表れ、7月初旬
には2割8分2厘で打撃10傑の9位に顔を出した。

 だが、その後、不振に陥り、12日現在の打率は2割5分2厘。

  都築   「いま打席に立つと毎回、違った打撃フォームで打っている
        感じがする」

 積極的に打ちにいくスタイルは変わらないが、結果がついてこない。

 2軍の外野争いは激しい。藤立、蔵本、幕田、森、土谷らがしのぎを削る。

  都築   「不調でもスタメンで使ってもらえることがうれしい。今チ
        ャンスをモノにしないと外される。振り込んで完ぺきなフ
        ォームをつかみたい」


都築、第1打席の鬼だ!! 出塁率8割超
           <2003年7月4日付け「中日スポーツ」より引用>


 都築が攻守にはつらつとしたプレーを見せている。特に第1打席の出塁が
良い。1番か2番を打つことが多いが、ここ6試合で5回出塁している。1
四球、4安打(三塁打1、二塁打1)で、出塁率は8割3分3厘と驚異的な数
字を残している。

  都築   「第1打席に出塁すると気分がいいので打席で集中していま
        す。高校時代からそうです」
  大橋監督 「いつも最初に打つと後が続かない。それと得点圏に走者が
        いる時に打ってほしい」

 監督のハッパがきいたのか、2日の近鉄戦(藤井寺)では、第1打席で右前
打、2打席目でスクイズを決め、3打席目は四球。4打席目は中前打。そし
て5打席目は、中堅左に適時二塁打。5打数4安打、2打点と大当たり。

 中堅の守備もだいぶ慣れてきた。打球の落下点まで早く行けるのが良い。

 足攻も魅せた。第1打席で右前打を放つと、すかさず二盗を決めた。スタ
ートがいいので楽々セーフになる。

 簡単に三振をしないし選球眼がいい。それに足がある。都築は格好のりー
ドオフマンになる可能性を秘めている。


都築1軍へ再スタート
           <2003年4月9日付け「中日スポーツ」より引用>


 ようやくスタート地点に立てそうな2年目の都築が「1軍に上がり、1試
合でも出場したい」−。今季の最大目標に向かって突き進むことを8日にあ
らためて宣言した。

 悔しい戦線離脱だった。順調に調整が進んだ沖縄キャンプ。だが、帰名後
の3月15日、ウエスタン・リーグ開幕を目前に控えた打撃練習中に、左手首
に痛みを覚えた。調子が良かっただけに

  都築   「さすがにショックでした」

 プロ1年目の昨季、 2軍戦には36試合に出場し、57打数17安打(打率2割
9分8厘)。 今季はレギュラーを奪い、1軍昇格へのステップに−そう決意
しただけに、チームメートがライバルであることを再認識。2軍公式戦開幕
後には、チーム内の同じ二塁のポジションを争う選手に対し、「頼むからあ
まり打たないで」と心の中で叫んでいたというのだ。

 その故障もほぼ完治。現時点ではロングティーをこなすまでに。11日から
の遠征には同行せず、ナゴヤ球場でみっちり打ち込み、15日の甲子園で合流
する予定だ。

 一昨年夏の甲子園大会で頂点に立っている都築。思い出の地から、戦いの
スタートを切る。