福沢進歩!! “復帰戦”1イニング2K
<2003年9月9日付け「中日スポーツ」より引用>
福沢が、右手のケガから復帰。9月6日広島戦(ナゴヤ球場)で久しぶりの
登板。1イニングを投げ2奪三振を含め3人でピシャリと打ち取った。6月
26日以来約2カ月半ぶりのマウンドだが、落ち着いていた。
福沢 「最初の2球ぐらいバランスを崩したが、後は修正できた」
落ち着いた投球には理由があった。
福沢 「今まではできなかったが、ゲームで投げているときに自分
の悪い部分の修正が利くようになった。自分のいい部分が
常に出していけるように。それがずっと続けられるように
頑張ります」
残り試合は少ない。だが進歩を見せた福沢が、完ぺきな仕上げに向けてラス
トスパートをかける。
福沢調子上昇中
<2003年5月23日付け「中日スポーツ」より引用>
4年目・福沢が、今季公式戦初登板に向け調子を上げている。キャンプ途
中で右ヒジを痛め、出遅れを余儀なくされた。
投げたくても投げられないつらさは十分に味わった。今はその侮しさを振
り払うかのように連日の投げ込みや、打撃投手を行い、心地よい汗を流して
いる。
5月4日のサーパスとの練習試合が今季初の実戦登板。1イニングを投げ
被安打5、3失点と結果こそついてこなかった。だが表情からは満足感が伝
わってきた。
16日の阪神戦からベンチ入り。
福沢 「カーブ、スライダーは問題ないです。後は真っすぐの制球
力にばらつきがあるので、それが課題です」
まずは公式戦登板。そこから再スタートだ。
復活へペタ斬りへ−福沢が投げた
<2003年4月8日付け「中日スポーツ」より引用>
歯を悔い縛りながら、右腕をしならせる。ミットから心地よい音が響くと、
自然と笑みが漏れた。キャンプ途中に右ひじに違和感を覚えた福沢が投球練
習を再開し、投げられる喜びを感じている。
1軍キャンプスタートとなった4年目の今年。昨年一度もマウンドを踏め
なかった分を取り戻そうと必死だった。しかし、悪夢の出来事が。2月9日、
右ひじに痛みが走り、競争からの離脱を余儀なくされたのだ。
01年9月25日のこと。1軍ヤクルト戦に大敗している中、登板した。満塁
で打席にはペタジーニ。カウント2−0と追い込み。「外せのサインに、少
々ストライクでも大丈夫」とストライクゾーンに真っすぐを投げた。結果は
左中間を破る走者一掃の二塁打。超一流打者の力を痛感した。
福沢 「あれでファームに落ちました。当時は苦い思い出だったけ
ど、今では良い経験です。ペタジーニともう一度勝負して
抑えたい」
つらいリハビリ生活だが“ペタ斬り”のためにも、音を上げるわけにはい
かなかった。
7日は3度目となるフリー打撃に登板した。それでも
鹿島コーチ「ただでさえ投げさせたい投手がいっぱいいるんだから。よ
っぽど良くならないと使わない」
ここからは2軍の競争が待っている。
福沢 「夏場に疲れが出てくる選手がいる。だからスタンバイしと
きたい。もう(ケガの)怖さはない」
テレビで見ることがなかった1軍戦も研究のために最近は見るようにもな
った。必ずチャンスは訪れる−。ペタとの再戦を胸に、完全復活を目指す。