長峰1戦ごとに成長
           <2003年9月2日付け「中日スポーツ」より引用>


 初勝利は、まだない。だが、ルーキー・長峰が、1戦ごとに成長を見せて
いる。

 身長191センチで体重80キロ。 恵まれた体格を生かし、角度のあるボール
を投げ込む。制球力もなかなかのものだ。今季8試合に登板し、うち先発が
3試合。残った成績は9月1日現在、14イニング1/3で自責点15。 防御率は
9.42と数字だけ見れば決して良くないが内容は着実に進歩しているのだ。

 2度目の先発だったサーパス戦(8月24日・豊橋)では 2イニング1/3を投
げ4失点KO。

  長峰   「自分の中で長く投げようと考えてしまった。新人なんだか
        ら最初から思い切っていかないと」

試合後には、そう反省していた。

 同じ過ちは繰り返さない。3度目の先発(8月30日近鉄戦、長良川)では味
方のミスも絡み、リズムを崩しながらも、粘り強く投げた。腕も強く振った。
4失点ながら、自己最長となる5イニングを投げ切った。

  長峰   「1イニング、1イニングを全力で投げる。その結果が5イ
        ニング以上につながれば…。テンポをつくれる投手を目指
        し、間も常に意識して投げるだけです」

若竜が、経験を貴重な財産にしている。


長峰、毎日が勉強
           <2003年7月15日付け「中日スポーツ」より引用>


 ルーキー・長峰の前半裁の成績は5試合に登板、 6イニング2/3を投げて
0勝1敗、防御率10.80。 5月25日のウ・リーグ広島戦でプロ初登板。7月
5日の阪神戦では初めて先発も経験した。

  長峰   「前半戦で投げられるとは思っていなかった。先発まででき
        てうれしい」

 素直に喜びを表す。

 その先発した試合、初回は3者凡退で無難にスタートしたが2回、先頭打
者に初安打を許した後、左翼席に初被弾。3回には4長短打を浴び、走者を
残して悔しい降板となった。

  長峰   「投げることに気を取られ、ウエートトレなどがおろそかに
        なっていた。もっと気を付けてやらないといけない。ボー
        ルも低めに集めないと。甘くなったらキッチリ打たれます」

 191センチの長身から投げ込むボールは角度があり、魅力はたっぷり。

  長峰   「投げるだけじゃなく気持ちも守備もいろいろなことを考え
        ながら、少しずつでも良くして試合に臨みたい」

 今は毎日が勉強−。


長峰、中継ぎ楽しむ
           <2003年6月11日付け「中日スポーツ」より引用>


 ルーキー・長峰が投げる楽しみを2軍のマウンドで感じている。
  長峰   「今季は今のところ中継ぎだけの登板なんですけど、もちろ
        ん最終的には先発を目指してます。中継ぎも楽しくなって
        きたんですけどね」

 6月10日現在、2試合で3イニングを投げ3失点。防御率は9.00。数字だ
けを見れば決して良くはない。だが長峰にとってこの時期は、結果よりも内
容が大切なのだ。

 公式戦初登板の、5月25日広島戦(1イニング2失点)では

  長峰   「スライダーが低めに行ってたし、右バッターのインコース
        に真っすぐも投げられた」

 2度目の登板となった6月4日近鉄戦(2イニング1失点)ではカーブ、ス
ライダー、140キロ台の速球が低めに制球できたことを自己評価した。

 投げるたぴに何かを学び、課題を見つけ、目標を定める。

 数字にこだわる時期ではない。今は攻めの気持ちを常に持ち、基礎をしっ
かり身につけるときだと自らが心得ている。


長峰が投げ込み
           <2003年5月8日付け「中日スポーツ」より引用>


 ルーキーの長峰が調整ピッチを徐々に上げてきた。7日、ナゴヤ球場のブ
ルペンで76球。最後の方は打者を立たせ、走者を想定してストレート、スラ
イダーも投げ込んだ。

 4月末、練習中に右足を軽くひねった。そのため調整はペースダウン。3
日前から、再びブルペン入りしていた。

  長峰   「ひどくはなかったが、ケガをしたら本当に駄目。でも、ウ
        エートトレを多くするなどやれることは精いっぱいやれま
        した」

 転んでも、ただでは起きない意気込みだ。

 今後はフォークなども本格的に投げる予定。

  長峰   「(スライダーを)曲げようとしないで、腕の振りだけを気を
        付けて投げています」

 2軍初登板に向けて、焦らず、じっくりと取り組む。


長峰、実戦へ向けフォーム改造中
           <2003年4月6日付け「中日スポーツ」より引用>


 ドラフト5巡目の新人、大型左腕の長峰が、インターバルの短いキャッチ
ボールで力みをなくし、腕の振りを速くするフォームに取り組んでいる。5
日も鹿島投手コーチを相手に繰り返した。

 残念ながら、ここまで実戦での登板機会に恵まれていない。プロアマ交流
戦(3・16)の初登板予定が雨で流れて以来、紅白戦を除き1度も実戦のマウ
ンドには上がっていない。

  長峰   「今は調子も良く、腕がスムーズに出てきている。余計な力
        も入らずに投げられているので、早く投げたい気持ちはあ
        りますが…」

 胸の内を明かしたが、焦りは感じられない。

  長峰   「朝倉のような剛球を投げたいし、山本昌さんみたいに息の
        長い偉大な投手を目指したい」

 2、3年後を見据え、高い目標を掲げる。自分が何をすべきかは分かって
いる。