森岡好調打、守りもコツつかんだ
<2003年10月2日付け「中日スポーツ」より引用>
中日2軍は1日、 午前11時からナゴヤ球場で今季最終戦(2日・近鉄戦=
藤井寺)に向けて練習。守備に重点を置いたのがルーキーの森岡だった。
8月中旬になって本来の遊撃から二塁へコンバート。当初は「戸惑いがあ
った」と振り返ったように、何でもないゴロをはじいたり、送球に手間取っ
たりした。
実戦と練習の繰り返しの中から
森岡 「イージーなゴロは、いい形で捕球できるようになった。後
は球際。それもスタートの良しあしで決まる」
コツをつかんだ。今は毎日、必死になってボールを追いかける。
打撃は最近5試合で17打数6安打7打点、3本塁打で打率3割5分7厘。
8月は1割台しか打てなかった不振から脱出した。
森岡 「調子はいいです。最終戦でもいいところを見せたい」
森岡、守りに安定感
<2003年8月5日付け「中日スポーツ」より引用>
森岡の守りに安定感が出てきた。打つことは天性の才能があり、確かに高
校出身の1年目としてはよく打つ。ところが、守りとなると、不安がいっぱ
いだった。フットワークに難があったため、守る位置が浅めになっていた。
そのため、守っていて少し横の打球が安打になっていた。
2日のプロ・社会人交流大会。5回、近鉄・覚前の三遊間を抜けるかと思
われるゴロを捕り、素早い送球でアウトにした。今までだったら、捕れてい
ない。また捕れても一塁に良い送球ができていなかったと思う。
森岡 「最近、打球に対して合わせられるようになりました。捕っ
てから送球のリズムが良くなったと思います」
自信をつけてきた。プロの打球の速さにも慣れ、キチンとした形で捕球でき
ようになってきた。
山田コーチ「捕球から送球までのリズム感が出てきた。うまくなってき
ましたね」
森岡特守の成果出た!! 4戦連続無失策
<2003年6月18日付け「中日スポーツ」より引用>
ドラフト1巡目ルーキー・森岡が連日の特守を受け、課題の守備力が着実
にアップしてきた。今月に人って、ウエスタン・リーグで4試合に先発出場
し、無失策だ。
森岡 「ボールに4割ぐらいちゃんと指がかかるようになってきた。
足も使えだした。いま、成果は少しずつ出ている。これを
持続したい」
プレーに支障はなかったが、右肩の痛みが春先から引かなかった。練習に
打ち込めなかったため、6月2日に名古屋市内の病院で右肩の検査を受けた。
「特に異常なし」との診断。5月末までのウ・リーグでの失策数は10もあっ
たが、これで不安が一気に吹っ飛んだ。
森岡 「肩のせいにしていた部分もある。でも、これで思い切った
プレーができる」
明徳義塾高時代に甲子園のヒーローだった森岡が、その輝きを取り戻す。
一つ一つ課題こなす−森岡良介
<2003年4月29日付け「北陸中日新聞」がんばってますより引用>
開幕から1試合を除き16試合で先発出場する森岡。28日現在、打率2割5
分、打点8の成績を残す。安打が出なかったのは5試合で、持ち味のミート
のうまさをプロの世界でも見せつけている。
森岡 「打撃は自分なりに順調に来ているが、今、守備が一番の課
題」
5つの失策数が、頭をもたげる。
森岡 「変な言い方になるが、高校までは適当にやっても通用した。
だが、プロは違う」
山田和コーチ「打球に対する最初の一歩。盗塁や併殺などでの二塁ベース
への入り方。どれをとってもプロのレベルに達していない。
いまは試合に出ることで、自分に足りない部分に気づけば
いい」
試合や練習で森岡は、自分の課題を意識しながら、ボールに向かう。
森岡 「一度に克服することはできないが、これから一つ一つ取り
組んでいく」
心に決め、やる気をみなぎらせる。
山田和コーチ「前向きで積極的な気持ちがあるから大丈夫。この先、必ず
伸びてくれるだろう」
森岡“完全ガード”で好発進
<2003年4月1日付け「中日スポーツ」より引用>
森岡が、いい形でプロとしてのスタートを切った。
ウエスタン・リーグの開幕カードとなったダイエー2連戦(ナゴヤ球場)で
9打数3安打、3打点。持ち前の打撃センスを、いきなり披露した。
森岡 「やっぱり投手の球は速いです。でも、打撃に関しては、満
足しています。アウトでもいい当たりがあったし。いい感
じですよ」
将来を見据え、新人選手の中でただ1人スタメン出場。1番・遊撃として
英才教育を受けている。森岡もそれに応えるべく必死だ。
打席に入る際、森岡の右ひじと右足には真新しい白いひじ当てとすね当て
が見られる。
森岡 「ケガをするわけにはいかないですから」
高校時代も着けていたが、キャンプではすね当てのみ。開幕戦に合わせ、
ひと回り大きなすね当てとひじ当てを準備していたのだ。
これは大橋2軍監督の助言でもあった。
大橋監督 「左投手の球に恐怖心があるなら着けた方がいい」
もともと逃げるようなフォームで打つ癖がある森岡に、踏み込んでいけと
いうことを言いたかった。
イチローの振り子打法の生みの親である河村2軍打撃コーチからは「打撃
十傑を意識するように」と言われている。
2軍とはいえ、新人でトップ10に入るのは簡単ではないが、前向きな気持
ち、闘う気持ちを常に持っていれば、道は必ず開ける。
完全ガードしたことにより、森岡の打撃は攻撃的になった。その勢いで1
年目のシーズンを突っ走る。